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世界からお届け!SDGs通信 台湾編。フードロス削減の動きを広める話題の親子

毎号、世界中から届いた旬の話題を紹介しているBRUTUS本誌の「ET TU, BRUTE? CITY」から出張企画。世界中の約30都市から、今一番ホットなSDGsに関する取り組みをお届けします。今回は台湾から!

text: Mari Katakura

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親子でフードロス削減に努力!
フードバンクと食堂「書屋花甲」を運営

台湾でいち早くフードロス削減に携わってきた、方親子の活動が注目を集めている。台北市萬華で町内会長を務める方荷生(ファンフーセン)は、20年ほど前から高齢者やホームレスなどに弁当を配給してきた人物。現在も毎日500個の弁当を作っている。

方によれば、こうした慈善活動を続ける中で大量の食材が必要となり、市場や量販店などと交渉し、売れ残った食材を集めるようになったという。2013年には台湾初のフードバンク「南機場幸福食物銀行(ナンチーツァンシンフースーウーインハン)」を設立。その後、各地に賛同者を得て、2016年には「台湾食物銀行聯合會(タイワンスーウーインハンリエンフーホェイ)」を結成。現在は60もの拠点をもつ。

さらに、「若い世代にも理解を深めてもらいたい」と、2021年には国立台湾大学近くにカフェレストラン「書屋花甲」をオープン。料理人である息子の方億傑(ファンイーチエ)が店長となり、フードバンクの食材を活用した定食を供している。

また、複数の著名ベーカリーの売れ残りのパンも入手。これらを検査し、袋に詰め変えた後、店先の冷蔵庫に保管し、誰もが自由に持っていける仕組みをつくっている。これは「台湾食物銀行聯合會」に属する一部の拠点でも実施しており、合わせて1週間で約2トンのパンを再利用しているという。 

方親子のこうした取り組みは高く評価され、「書屋花甲」はリピーター率も高い。台湾のフードロス削減の動きを広めている。

書屋花甲(スーウーホワチア)

方荷生は道を外した青少年の更生にも力を入れており、彼らの社会復帰を目的にコーヒーの淹れ方教室も開く。「書屋花甲」の地下には「而立書店」も併設。

住所:台北市大安區羅斯福路三段283巷20號|地図
営:11:30~21:30(土日10:30~)
休:火

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