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世界からお届け!SDGs通信ベルリン編。困難を克服し実現へと導く心強いアプリ

毎号、世界中から届いた旬の話題を紹介しているBRUTUS本誌の「ET TU, BRUTE? CITY」から出張企画。世界中の約30都市から、今一番ホットなSDGsに関する取り組みをお届けします。今回はベルリンから!

text: Akiko Watanabe / edit: Hiroko Yabuki

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自己の感情を管理するのは自分自身!感情的知性を向上させ充実した日常へと導く

〈Ahead〉はベルリンの実業家ジョン・ロゲンとカイ・コッホによって2023年に本格的にスタートした、メンタルヘルスアプリのプロジェクトだ。2人はこれまで感情が不安定な時期や冷静さを失いがちなとき、誰もがそうするように読書にインスピレーションを求めたり、TEDトークを聴くことで救われることを期待した過去があると語る。「他の誰かの話を聞くだけでは結局は改善に繋がらないのです。自ら行動することが重要です」とコッホ。

しかしそれらの経験から分かったのは、日常的に「行動」を継続することがいかに困難かという点。さらには大概はその行動が自分に的確で効果があるのかも未知であるという現実だ。そこで〈Ahead〉はまずユーザーの社会性および社会的能力を問診し、その返答をつながりのある友人(たち)に共有する。その友人は匿名のもと正直な評価をつけ、自分の返答と比較することで主観と客観にどれほどのギャップがあるのかを知り、そこからどのように自分の感情や行動をコントロールすべきか、Aheadが的確に行動につながるアドバイスをしてくれるというシステムなのだ。1日5分ほどの使用で自己の短所を改善していくという手軽さも手伝い、ローンチから1年足らずですでに高い評価を獲得。今後更なる成長が見込まれる、新しいセラピーの形かもしれない。

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