株式会社花宇宙(前・花宇)代表の西畠勲造です。若い頃から、生け花の材料、観葉植物を学んできましたが、徐々に変わった植物、珍しい植物を追い求め現在の植物販売に至っています。
ハッキリ言って知識・栽培技術は、そう大したものではありません。広く浅く独自の考えのもとに生産卸販売に至っています。ただ、植物に対する思いだけは、誰にも負けないくらい持っているつもりです。今回この機会を得て、自分の植物の一部を紹介させてもらいます。
現在、多肉コーデックス、コウモリラン、ティランジア等が流行っていますが、次はアロイドの世界をみんなに伝えていきたいですね。どの世界も奥が深く楽しいですが、アロイドも無茶おもろい!最高やと思いますよ……。
Sansevieria caulescens ‘Super Star’/サンセベリア カウレッセンス 'スーパースター
失敗すれば……。
カウレッセンス種から現れた全白品種!普通これだけ葉緑素がなくなると焼けやすくなるのだが‘スーパースター’は焼けない!だからといって火で炙ると‘スーパースター’が‘スッパイスタ~’になるから要注意!軸が徐々に立ち上がり1メーターあたりまで育つ……。Tillandsia duratii var. saxatilis 'Variegated'/ティランジア ドラティ サクサティリス'バリエゲイテッド'
見せたいような、見せたくないような……。
素晴らしい黄斑入り品種……。こんなもの見せたらみんなが欲しがるから、ボカシを入れて載せてください……。最初は輸入業者が海外から入れた大株の途中から一枝が現れた。その時は分けてもらえず、毎年訪ねてはねだるを繰り返しているうちにやっと小さな一株が……。Drynaria involuta/ドリナリア インヴォルタ
だれや、どれや、どりなりやぁ~、うん? しっとるたぁ。
30年ほど前に友人がボルネオのサバ州にて採取した品種……。袴が次々に連なっていくさまが面白い!普通のとは少し形態が違う……。まん丸に近い袴がへばりつきそこから根茎を伸ばして、また袴が展開。転々と連なる様子が不思議な感じ……。和名はトビハカマシダ。Pedilanthus macrocarpus CREST ‘ALIEN’/ペディランサス マクロカルプス クレスト‘エイリアン’
エイリアンってお前か?
この仲間では‘大銀竜’という品種が有名だが、マクロカルプスという種はあまり耳にしない……。これは面白いくらいに異様なくらいに軸が帯化していく……、名づけて‘エイリアン’……。これは自分がつけた名前……。そんなの‘アリィアン’ということ!Pinus maximartinezii/ピナス マキシマルチネジー
その日まで精進するしかない……。
メキシコ中部原産の珍しい松の一つ……。青白い葉……、たまらん~、こんなの最高!と一株は地植え……、一株は鉢植えで維持している。和名はマルチネスピニョンマツ……。20㎝を超える松笠がなるらしい……、何年かかるんやろ……。Adansonia digitata/バオバブ アダンソニア ディギタタ
最近、さらに貫禄が出てきた……。
この木にも深い思い出がある。ハワイの大親友から譲り受けた株……。彼が非常に大切に育て上げたものを、ええなぁええなぁ、ちょうだい!と言ったら少し迷っていたが、親友だからもっていけぇ〰〰と譲ってくれた。こんな親友100人おれば怖いものなし!Worsleya procera/ウォルスレヤ プロセラ
ブラジルの皇后・ブルーアマリリス。
すごい花が咲くぞ!‘ブラジルの皇后’と呼ばれている品種。この株ならこの秋に開花を迎えるはず……。ブラジル南部オルガン山脈の滝近くの断崖に生息する球根植物。20代の頃、蘭屋の社長にこのアマリリス、花が咲かない、君にあげると言われ温室に地植えした覚えが。Yucca brevifolia/ユッカ ブレビフォリア
いわゆるジョシュア・ツリーや。
カリフォルニア州のジョシュア・ツリー国立公園のかなり厳しい環境で育っている……。これが無事に発根するかしないか神様でもわからない……。わからないけど人々を引き付ける魅力があるユッカの一つ……。腐っても鯛!枯れたらドライ、生き延びたら宝物!Osteomeles subrotunda/オステオメレス サブロツンダ
オペルクリカリアより断然良い!
今流行ってるオペルクリカリアより断然良いものと思うけどなぁ~、亜熱帯の海岸に自生しているが耐寒性はありマイナス5~6℃あたりでも屋外で越しているで……。現在は野生種の採取は禁止されている。この木は規制前に現地の人が手に入れたもの。和名は天皇梅。Microgramma vacciniifolia/ミクログランマ バクシニフォリア
コスタリカで採取した面白いシダ。
もう5年になるだろうか。コスタリカで採取した面白いシダ……。湿度のある温室で育てると面白いように毛だらけの軸が伸びる……。貴重な品種ゆえ大切に育てているけど水さえやっとけば育っていく……。最低温度はどうやろ5℃?現地は結構寒かったけどな……。
Dracaena reflexa ‘Marvelous’/ドラセナ レフレクサ ‘マーベラス’
そうジャマイカと思ったら……。
自分の実弟が‘ソングオブジャマイカ’より作り出した超優秀品!こんなに美しいドラセナが‘ジャマイカ’より現れたのだ……。一目見た時からそうジャマイカァと思っていた……。ここまでになると増殖するのもかなり慎重に……。Amorphophallus paeoniifolius/アモルフォファラス パエオニフォリウス
温室中がとんでもないニオイになる!
非常に臭いにおいのする花が咲きだした……。これは珍しく塊茎が2段になり花がついている……。本来この塊茎は地面に埋まっているもの……。花が咲き終わると今度は素晴らしい葉が2~3メーターに立ち上がるからビックリするで。和名は象コンニャク。Agave ovatifolia ‘Orca’/アガベ オバティフォリア ‘オルカ’
この子はオルカ? あの子は……?
耐寒性の強いアガベ オバティフォリア種……、その非常に美しい斑入り葉が‘オルカ’……。自社には、これとは違い、うっすらと縞斑になっているのが存在する……、これは‘オランカ’……と名づけた……ダメ?この‘オルカ’は子株を生みにくい。Sansevieria trifasciata ‘Futura Gold’/サンセベリア トリファスキアタ ‘フツラゴールド’
珍しいもんでも、うちにはあるのがフツ〜ラ。
サンセベリア属のトリファスキアタ種には、ローレンティ種、フツラ種、ハーニー種の3タイプが存在。そのフツラ種の銘品'フツラゴールド'がこれ……、こんな素晴らしいのはめったにないのだが、自社では、あるのが、フツ〰〰ラ……。Tillandsia gardneri var. rupicola ‘Compact Form’/ティランジア ガードネリールピコラ ‘コンパクトフォーム’
もうこの株は売らない……。
ルピコラには色んなバラエティが存在するもよう。葉幅・葉の長さ・花色……、これはその中でも葉が特に短く厚くトリコームの発達した優秀個体!もうこの株は売らないから誰も何も言ってこないように……。静か~にしておいてください……。Encholirium pedicellatum/エンコリリウム ペディセラタム
まったくご懐妊の兆候はない!
ブラジル原産の珍品エンコリリウム!今はほとんど手には入らない。この子は2年ほど前に子株を3株生んだがその後は懐妊の兆候はなし!子供の生み方を知らないなら俺に聞きなさい〜とエンコリリウムに呟く……。この品種はますます貴重になっていくはず……。Cyathea sp./エダウチヘゴ
もしかしたらクンゾウアナムになるかもな。
普通ヘゴは枝分かれを起こさない……。この種はどんどん枝打ちをして育っていく……。シダに詳しい友人に言わせたらこれはもしかしたら新種になるのではと……、ちょっと嬉しいことを言ってくれてる……。Cyathes kunzoanumとかね……。Fatsia japonica ‘Murakumonishiki’/ヤツデ ‘叢雲錦’
ヤツデの最高峰!
黄中斑入りの非常に美しい品種……。白覆輪斑の品種より現れたらしいが詳しい情報は知らない……。生長はとにかく遅くとにかく貴重品種!ヤツデの中でも最高峰!新葉展開時の斑の色は最高!日本人よ、こういう存在を忘れるな!Monstera adansonii ‘White Variegated’/モンステラ アダンソニー 白斑
アダンソニーの白斑……たまらんぞ!
フリードリヒ スターリー種とよく日本でも一部海外でも呼ばれているが、正しい種名はアダンソニー種!疑問に思う方は調べて。今、海外のアロイドマニアは皆アダンソニーと呼んでいる。このアダンソニー種にこんなにも美しい白斑があるんやで……、たまらんぞ!Cycas debaoensis/サイカス デバオエンシス
貴重な雌株!
中国原産の貴重品種で現在は保護されている品種。鉢植えでも幹が大きくなってくると3メーター近くの葉を美しく展開する。しかも数少ない雌株になる……。現在は葉が3枚だがかなりのボリューム!7月末のうちのイベントの飾り付けに使おうかと……。Sansevieria trifasciata ‘Laurentii Bird Beak’/サンセベリア トリファスキアタ‘ローレンティ バードビーク’
奇跡のサンセベリア……。
15年ほど前にインドネシアの変なサンセベリアをたくさん持っている変な人から10種ほど手に入れた。そのほとんどが変な性質が消えてしまったが、これだけ、この‘バードビーク’だけが生き残った……。どう育てていてもこの性質は永遠に続く……。Tillandsia xerographica 'Variegated'/ティランジア キセログラフィカ 白縞斑
誰にも渡さんで……。
これも最高!白斑がピンク色にも染まる……。植物扱っていて、時たま良いことが起こる……。これは6~7年前に下葉にほんのわずか白斑が現れているのを手に入れた……。まさかこんなに美しくなるとは夢にも思わなかったやつ……。世界中の人が憧れる品種……。