大泉洋と村上健吾が語る、北海道地チーズの魅力

初めて村上さんのお宅に伺ったとき、ご馳走してくれたチーズフォンデュがもうムチャクチャおいしかった。あんなに旨いチーズ、食べたことがない。

シンプルにうちのチーズと白ワインだけなんですけど。

具材もまた旨いんですわ。大きなエビや鶏つくねがあったり、パンがあったりね。

うちはフォンデュ鍋がないので土鍋でね。楽しかったなぁ。

トムとジェリーでしか見たことないような大きなチーズをガリガリ削ってね。贅沢な食べ物ですよねぇ、フォンデュって。

僕は、せたなで映画を撮るって聞いたとき夢のようでした。

演技とはいえ、酪農とチーズ作りを一通りやらせてもらって、月並みだけど大変な仕事だと思いました。牛も育てながらですもんね。

映画で観る分にはいいと思うし、憧れるけど、自分には絶対できない。こんなこと言うとガックリする人がいるかもしれないけど、私、動物があんまり得意じゃないんです（笑）。

監督から、牛のブラッシングをと言われたとき、大泉さん、固まっていましたよね（笑）。だから、フォークを持って寝藁の交換作業に変更してもらった。

それでも、勇気を出して牛に近づいて演技した。その役者魂を評価してもらいたい（笑）。

いきなり牛飼いになるのは難しいですよね。

今回、いろいろ食べてみて、北海道産のナチュラルチーズは本当においしいと思った。だから、空港とかで売ってるチーズを見るのが楽しくなりました。

食べたことがないのがあれば買ったり。おいしいチーズがバラエティ豊かに揃っていることは、北海道人として誇り。僕なんか何もしてないのに、自慢してますからね（笑）。

作り手としては、伝えてくれる人がいるだけで心強い。

撮影で使ったチーズを家に持って帰ったんだけど、妻も娘も大喜び。「おいしいねぇ」って。ヨーロッパみたいに毎日食べるわけじゃないけど、楽しいですよね。

日本も食文化が豊かになってきましたよね。そんな食卓の一つの彩りとして、チーズが役に立ったらいいなと思っています。

映画の中にも出てくる、生産者仲間が持ち寄った食材で、有名シェフたちが料理を作る会。食材への敬意と感謝があふれる料理は、どれも素晴らしかった。「そらのレストラン」というより、「世界一のキッチン」という感じ。

あっ、僕、搾乳があるのでそろそろ失礼します。

おっ、夕方の搾乳ですね。新幹線ですか。お疲れさまです。また、北海道で会いましょう！