あつまれ!みんなの猫フォトコンテスト
ぶー(3歳) 「おい、漫画かよ! って言いたくなるポーズもさることながら顔だよ、顔」(池田)
ぶー(3歳) 「おい、漫画かよ! って言いたくなるポーズもさることながら顔だよ、顔」(池田)
高城れに
集まった写真、すべて本当に素晴らしかったです。猫は人間みたいに「このポーズして」と言っても通じない。だからこそ、日常の一瞬を切り取った写真が愛らしくて、飼い主さんから猫ちゃんへの愛情を感じる写真ばかりでした。
池田晶紀
思い通りにならないこと自体が猫の面白さ。その野性的な日常をいかに楽しんでいるかが、皆さんの写真にも表れていたと思います。その愛くるしさに思わず笑ってしまったものが多かったですね。
田部井美奈
どれもクオリティが高くて、絞るのにはとても迷いました。その中でも、私は普段見慣れない写真により強く惹かれたと思います。あとは、人間の「猫かわいい」という視点以上に、猫がただ幸せそうにしていたり、“猫本位”だったりする写真を思わず選んでいましたね。
「わがままボディ」「ラブ」など、5つの部門賞を選定!
今回は金、銀、銅賞のほかに「ナイスショット」「わがままボディ」「まなざし」「ラブ」「美」の5つの部門賞を選定。その中から一部をご紹介!
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【ナイスショット部門】
ぶー(3歳)
「おい、漫画かよ! って言いたくなるポーズもさることながら顔だよ、顔」(池田) -
【わがままボディ部門】
TAVI(3歳)
「毛並みとフォルムがピカイチ。座ったままじゃれてる横着さがかわいすぎます」(高城) -
【まなざし部門】
長門(4歳)
「中身出てきちゃったね。でも、いいよ〜かわいいよ〜」(池田) -
【ラブ部門】
雲丹(1歳)/水雲(1歳)
「仲良しこよし。猫様同士の顔がビッタリとくっついて、王冠に見えたり!」(高城) -
【美部門】
こはく(11歳)
「この子と、こんなふうに不意に目が合う濃密な関係を、たまらなく感じます」(田部井)
田部井
改めて、猫の一瞬を切り取るって奇跡的ですよね。
池田
うまく撮るコツみたいなのはないと思っていて、猫によって付き合い方や撮り方は変わるんですよね。だから、私たちは素晴らしい写真から撮影者と猫との素敵な関係性を覗き見させてもらったんだと思います。
田部井
猫には愛情表現の方法が数えきれないほどあります。飼い主の視点からその瞬間をうまく切り取った写真がたくさんありましたね。
高城
他人には簡単に見せない顔を、写真を通して私たちに見せてくれているんですよね。だから、まずは手を合わせてから、猫ちゃんの無防備な姿を見せてもらいました。選ぶのは心苦しかったんですけど、かわいい子をこんなにもたくさん見られて楽しかったです!
審査員3名の感性を刺激した個人賞を発表
高城れに賞
飼い主だからこそ捉えられたお腹を見せた無防備な寝姿
猫の魅力がすべて詰まっている写真だと思います。なぜか寝づらそうな場所で寝ようとするし、こうやってお腹を無防備に見せてくれているのも飼い主との信頼関係がある証拠ですよね。あとはこの顔(笑)。自分が飼っているスコティッシュフォールドも顔が丸くてくしゃっとしているのが愛らしくて、昭和の漫画に出てくる猫の絵みたいなんです。
大の字になって寝ることもあるんですけど、カメラを向けると本領発揮してくれない時があって、気づかれないように工夫して撮っています。態度はそっけないけど、実は寂しがり屋なのも猫のかわいさ。人も猫も見かけによらないということをたくさん学んでいます(笑)。生涯付き添うパートナーとして、私もたくさん写真に収めていきたいな。
池田晶紀賞
猫の“野性”に付き合っていると自分の中にある感覚も取り戻せる
ダダダと走ってきて、網戸に跳びついてぶら下がろうとする。大人の猫は重いからできないんだけど、ちっちゃい猫はこれをよくやるんですよね。でもこの一瞬を写真で捉えるのは案外難しい。外の景色を見ようとしているのかな。それともぶら下がりたいだけかな。
そうしたことを考えるだけでたまらないです。僕は以前に保護猫を飼っていましたが、それまで縁遠い存在だったので暮らしてみて衝撃が大きくて。猫と暮らすうえでは、思い通りにならないことをいかに楽しめるかが重要なのだと思いました。犬と散歩するのも似ているけど、自分の中にある“野性”を取り戻せる感覚があるんです。応募作の中にも、猫に対して敬意が感じられて、野性的な姿に心動かされる写真がたくさんありました。
田部井美奈賞
一枚の写真から猫と飼い主のキャラクターが見えてくる
この子は自分が飼っている猫にも少し似ていて、選んでいる途中で思わず目が合ってしまいました。三角形に顔が収まっている、この構図が写真として面白いですよね。耳やおしりが隠れていたりして、全貌はわからないんですけど、なんとなくこの子のキャラクターも見えてくるような気がするんです。目を見る限り、少し興奮状態なんじゃないかな。
イタズラが好きでシーツの中に隠れて楽しんでいるような状況が見てとれて微笑ましいです。私が飼っている猫はこんなにもカメラ目線をしてくれないので、この飼い主さんは日頃から撮り慣れているんだろうなと思います。箱に収まって居心地よさそうにしているなど、機嫌がいい生き物がそばにいるのは幸せです。皆さんの写真にも癒やされました。
特集「猫になりたい。」では、今回紹介した猫フォトだけでなく、金、銀、銅賞の作品や審査員のコメントを掲載。ぜひ、本誌をご覧ください。