北欧の巨匠による名作家具を屋外でも。〈カール・ハンセン＆サン〉のアウトドアコレクション

折り畳んで壁に掛けることができる〈BM Outdoor〉は、簡素な構造と職人の手仕事を愛した名匠ボーエ・モーエンセンの作。1960年代から70年代にかけて、本人の自宅バルコニー用にデザインされたものだ。デッキチェア、テーブル、ベンチはいずれも、すのこ状の羽板材がベースになっている。

とてもシンプルだが、木部のエッジが丁寧に面取りされていたり、パッド入りのクッションシートが用意されていたり。機能性・美しさ・心地よさの三拍子が揃った造形は、「庶民のデザイナー」と称されたモーエンセンの真骨頂だ。ダイニングチェアで4万円台、サイドテーブルで3万円台と、手に入れやすい価格もうれしい。

椅子は360度どこから見ても美しくなくちゃイヤ。そんな椅子好きをも満足させるのは、耐候性の高いチーク材とフラットロープを使ったラウンジチェア〈MG501 キューバチェアOutdoor〉。海上輸送の教育を受けたモーテン・グットラーによる、折り畳みチェアの名品だ。なにしろ持ち運びがラク。そして、後ろ姿や折り畳んだときのフォルムもほれぼれするほどカッコいい。

強い風でも安心な重量感とグラフィカルな美しさが魅力の〈Indoor-Outdoor〉シリーズは、デンマークの建築家ボーディル・ケアによる1959年のデザインだ。出色は無垢材の板を使ったアーム付きのチェア。スクエアなフォルムは周りの建築物と調和し、斜めの背もたれ＆座面は座り心地のよさを約束する。接合部などのディテールに生かされた、熟練の職人技も見事。

すべてのコレクションに使われているのは、経年変化の美しさで知られる無垢のチーク材。日の光や雨風にさらされて、いっそう味わい深くなる姿も楽しみだ。

購入は〈カール・ハンセン&サン〉の正規販売店（一部を除く）やフラッグシップ・ストア、オンライン・ショップで。