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宇宙の美を投影する、青漆のダイヤル。「カンパノラ」の新作時計、“宙鏡”

“そらかがみ”に「宙鏡」の文字を当てた、カンパノラの新作。質感が異なるブルーのトーン・オン・トーンで、壮大な宇宙空間を投影した。

photo: Masahiro Okamura / text: Norio Takagi

静かな水面が、鏡のように空を映す。これを1000年前の歌人が詠んだ歌から着想。水面に映る空の様子は、青から夕日、そして星と月へと移ろいゆき、時の流れを感じさせる。

「カンパノラ」の新作は、“そらかがみ”に「宙鏡」の文字を当て、壮大な宇宙空間をダイヤルに投影してみせた。2000年にコレクションが誕生してから変わらぬデザインコンセプトは、“宙空(ちゅうくう)の美”。ドーム状に設(しつら)えたサファイアガラスの直径およそ43mmの空間で宇宙の美しさを表現するために試みたのは、多層構造による豊かな奥行き感の創出であった。

コンケーブ状となった幅広のアワーサークルを最外周に配し、その内側に秒・分インデックスが備わるリングをビスで五徳のように持ち上げて設置。こうして出来上がった奥行きのある空間に、さまざまな表示を担うディスクやリングを積層した立体的なデザインで、無限の宇宙を表現している。

新作「宙鏡」は、質感が異なるブルーのトーン・オン・トーンで、宙空の美を投影した。ダイヤル上部のポインターデイトの内部には放射状の、その周囲にはピラミッド状の突起が連続する装飾を施し、ニュアンス豊かなブルーを表現。その下では、金属粉を混ぜた青漆を用いて星が瞬く姿を写し取った中で、月が満ち欠けする。さらにダイヤル左右を大きく開口して月・曜日ディスクを配することで、立体感はより強調された。

人は古来宇宙に魅せられ、夜の大空を見上げるたびに、その先へ限りないロマンを抱いてきた。時を確認するたびに、宇宙へ思いを馳せる。「宙鏡」は、日常に流れる時間のスケールを変えてくれる。

宙鏡 そらかがみ
漆塗りと電気鋳造で仕上げたダイヤルは、水面に映る星空を表現。五徳リングの下に潜むソーラーセルが、わずかな光でも発電し、ムーブメントを駆動する。3時、12時、9時位置それぞれのサブダイヤルで月、日付、曜日を表示。光発電 エコ・ドライブ、BU0020‒20L、径43.5㎜、クォーツ、SSケース。385,000円。11月8日発売予定。