カミソリもスキンケアも、自然体がいい。
身だしなみを整えるうえで、欠かすことができないヒゲ剃り。毎日使うものだからこそ、シェービングアイテムは肌にも環境にも優しいものを選びたい、と話すフラワーショップ〈ディリジェンスパーラー〉代表の越智康貴さん。フローリストの越智さんにとって、植物は常に生活に寄り添う存在だ。
「色彩や造形、香り、生命が放つエネルギー。植物がそばにあるだけで、たくさんの“喜び”を享受することができるんです。だから、人間が手を加えすぎることで植物本来の魅力を損ないたくない。僕が植物を扱ううえで大切にしているのは、そういう“植物らしさ”」
自然体でいることを大切にしている越智さんは、モノ選びの基準も至ってシンプル。
「発想から着地までがきちんと成立している、作り手の思いが適切なカタチとなって表れているものに惹かれます。だからこのバンブーのハンドルは、シンプルですごく好きです」と、〈ブルドッグ〉のカミソリ「オリジナルバンブーホルダー」のもの作りに共感。
「竹は水に強く、生長が速い植物なので一度伐採してもすぐに再生する。洋服の繊維にも活用されたりしていて、優れた素材なんです。天然の竹の風合いをそのまま生かしたデザインはシンプルでかわいいし、手に持った感覚もしっくりくる。かねて竹はもっと注目されていい素材だと思っていたので、なんだか嬉しいです」
2007年に“男性のためのスキンケアブランド”としてイギリスで誕生した〈ブルドッグ〉。天然由来成分配合のアイテムを展開し、男性用スキンケアブランドとして世界で初めて環境に配慮したパッケージを採用するなど、積極的にエコロジカルなもの作りを進めている。カミソリにはもう一つ、ハンドルに耐久性の高いビール瓶のリサイクルガラスを70%以上使用した「オリジナルグラスホルダー」もあり、デザイン性、機能性、そして環境への配慮と、三拍子揃っている。
〈ブルドッグ〉のエコロジカルなもの作り
「毎日使うモノを通して、日常の中に地球を思う気持ちが自然と取り入れられていくのは素敵なことですよね。環境への配慮が先行するのではなく、もはやそれがスタンダードとなり、さらに知性を伴って成長していけば、もの作りはもっと楽しくなると思うんです」
ちなみに「実は肌がめちゃくちゃ丈夫」という越智さん。肌に関する悩みはほとんどないそう。
「ですが、直接肌に触れるものは自然由来のものを選ぶようにしています。特に気にかけているのは香りかな。日頃から自然の花の香りに囲まれているので、人工的な香りはなるべく遠ざけるようにしています。その点、〈ブルドッグ〉のスキンケアシリーズは香りもすごくナチュラル。瑞々しい植物の香りが好みです。これならカミソリとセットで毎日使えますね」