天秤座の羅針盤
痛みを乗り越える
週頭に月がいる牡羊座は、天秤座にとっては対人関係を表す部屋。この月にコミュニケーションの天体・水星が120度の好角度で繋がるため、今週は、人間関係に恵まれて楽しい触れ合いができるタイミング。意欲の天体・火星が学びを表す部屋である射手座にいるので、好奇心も高まります。積極的にいろいろな人と意見交換ができて、異業種の「あるある話」のようなものにも触れられそうです。
ただ、気をつけないと白熱しすぎて口論に発展してしまうかもしれません。喜びの天体・金星に拡大をもたらす木星がぶつかって、余計な部分まで議論が広がりそうです。夢をもたらす海王星が火星に好角度で繋がる影響もあり、理想が広がる分「これが絶対いいはず!」とつい強く主張したくなります。相手の意見を聞けずについこちらの考えを押し付けてしまいそうな星回りなので、落ち着いて対話を。
また、価値観を揺るがす天王星が逆行しながら牡牛座に入ることで、過去の傷に向き合わなければいけなくなりそうです。愛の天体・金星は自己価値を示す部屋、蠍座に移るので、とくに愛情面でのトラウマが浮上します。それも、生まれ変わりのための痛みだと捉え、しっかり向き合ってみましょう。
全体の空模様
天体の移動が多く、満月も起こるため、運気が忙しなく変動しそうな週です。まず、情熱の天体・火星が4日に射手座へ入ると、開放的なムードが広がるでしょう。射手座はケンタウルスをモチーフとしたサイン(星座)で、どこまでも駆けていく自由さや大胆さを持っています。
射手座にはすでにコミュニケーションを司る水星が在住していて、火星を応援します。意見を主張する気風が強まりそうです。
5日には、地のエレメント、牡牛座で満月が起こり、所有や金銭にまつわる価値観が揺らぎます。とくに、牡牛座が司る衣食住についての意識が変容しそうです。後代に残すもの、残さないものを分別していくことになります。「私にとっての豊かさとは何か?」という問いに答えが出せそうです。今ある豊かさに目を向けましょう。
太陽が在住する蠍座には、7日、愛や価値を司る天体・金星が移動してきます。蠍座は、深い愛情を持つサイン(星座)。自分が受け取ったものを手放したくないと言う執着心が出てくるかもしれません。その気持ちが、射手座にいる火星や水星の開放的なエネルギーとせめぎ合います。
さらに、改革の天体・天王星が牡牛座に入る手前で、火星にぶつかってきます。良くも悪くも、言葉によって現状を壊す力が高まるとき。ちょっとした失言から大きな事故や事件が起こり、ルールの見直しが起こりそうです。
新しく始まった物事で、一見順調そうでもその実構造に問題があったり、一貫性がなく矛盾していたりする点が指摘されるかもしれません。過去の失敗が振り返られることで、この先構築が難しそうなものの歪みも見つかりやすくなるのです。
今週は、風の時代へ本格移行する前の、地の時代の最後の振り返りフェーズ。風の時代は、情報などかたちのないものが主役になっていきます。対して、地は、物質的価値観を象徴するエレメント。今週は、家や土地を含めてなくしたくない「モノ」は何かが見直されるタイミングとなるでしょう。

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