山羊座の羅針盤
等身大で過ごす
牡牛座で起こる満月は、山羊座に「自分自身の楽しみ」を思い起こさせてくれます。牡牛座は、山羊座から見ると娯楽や自己表現の部屋。ここで月が満ちると、達成感を抱きますが、「他にいいやり方があったのではないか」との考えもよぎります。満月は「完了」を意味しますが、それは同時に振り返りを促すのです。
自分が本当に楽しめることは何なのか。思考の天体・水星が、内省の部屋にあたる射手座にいる影響で、過去にヒントを求めるとうまくいきそうです。特に、無邪気にはしゃいでいた子どもの頃の記憶に、今後の道標が潜んでいるかもしれません。
週半ばまで、光り輝く金星が社会的立場を意味する天秤座に在住していて、そこに拡大の天体・木星が繋がって「よく見られたい」という気持ちを膨らませます。本当はあまり得意ではない作業でも、軽やかに請け負ってしまいそう。
しかも、衝動的な火星に抜本的変化をもたらす天王星が真正面からぶつかっているため、うまくいかないとすべてを投げ出したくなります。偽りの姿を見せても仕方がないのだと早々に諦め、等身大の自分を受け入れてくれる人と過ごしましょう。完璧でなくても受け入れて応援してくれる人はすぐそばにいます。
全体の空模様
天体の移動が多く、満月も起こるため、運気が忙しなく変動しそうな週です。まず、情熱の天体・火星が4日に射手座へ入ると、開放的なムードが広がるでしょう。射手座はケンタウルスをモチーフとしたサイン(星座)で、どこまでも駆けていく自由さや大胆さを持っています。
射手座にはすでにコミュニケーションを司る水星が在住していて、火星を応援します。意見を主張する気風が強まりそうです。
5日には、地のエレメント、牡牛座で満月が起こり、所有や金銭にまつわる価値観が揺らぎます。とくに、牡牛座が司る衣食住についての意識が変容しそうです。後代に残すもの、残さないものを分別していくことになります。「私にとっての豊かさとは何か?」という問いに答えが出せそうです。今ある豊かさに目を向けましょう。
太陽が在住する蠍座には、7日、愛や価値を司る天体・金星が移動してきます。蠍座は、深い愛情を持つサイン(星座)。自分が受け取ったものを手放したくないと言う執着心が出てくるかもしれません。その気持ちが、射手座にいる火星や水星の開放的なエネルギーとせめぎ合います。
さらに、改革の天体・天王星が牡牛座に入る手前で、火星にぶつかってきます。良くも悪くも、言葉によって現状を壊す力が高まるとき。ちょっとした失言から大きな事故や事件が起こり、ルールの見直しが起こりそうです。
新しく始まった物事で、一見順調そうでもその実構造に問題があったり、一貫性がなく矛盾していたりする点が指摘されるかもしれません。過去の失敗が振り返られることで、この先構築が難しそうなものの歪みも見つかりやすくなるのです。
今週は、風の時代へ本格移行する前の、地の時代の最後の振り返りフェーズ。風の時代は、情報などかたちのないものが主役になっていきます。対して、地は、物質的価値観を象徴するエレメント。今週は、家や土地を含めてなくしたくない「モノ」は何かが見直されるタイミングとなるでしょう。

【Vol.2】三宅香帆×佐伯ポインティ「ブルータスってこんな雑誌だったんだ」〜『もしもし、ブルータス。』制作現場レポート・90年代編〜