獅子座の羅針盤
悩みは抱え込まず流す
今週は、下弦の月が獅子座にとって心の奥深くを表す部屋である蟹座で起こります。悩みに整理がついてきて、余計な思考を手放していけるとき。無意識のうちに抱えていた不安もなくなり、気持ちが軽くなるでしょう。
ただし、コミュニケーションを表す部屋となる蟹座にいる太陽と、拡大を司る木星が緊張関係にあるため、「自分は人からどう見られているのか」と悩みやすくなります。
さらに、愛と調和を司る金星と幻想を司る海王星は180度でつながっています。その影響で、自分の居場所や安心できる場所を探したくなるかもしれません。今、幸運をもたらす天体・木星は、獅子座にとって内省の部屋である蟹座にいます。来年木星が自エリア(獅子座)にやってくる前の最後のタームに、自分の向かうべき場所について悩みがたくさん出てくるのです。
ただ、煩悶は長く続きません。週の半ばに月が獅子座に来るため、気持ちが上向きに。「自分は自分でいい」と自然に思えるようになるでしょう。深刻に考えすぎず、やがて霧が晴れると信じることが大切です。
また、獅子座から見て対人関係の部屋となる水瓶座で、冥王星が順行に転じます。過去のしがらみを整理できる流れが出てきます。未来に必要な付き合いだけを残していけるでしょう。嫌な思い出ごと手放していきたいタイミングです。
全体の空模様
愛と調和を司る金星が、本来の居場所である天秤座へと戻ります。街が賑わい、イベントや交流の場に人が集まる時期。ファッションや美容への関心が高まりもするでしょう。
さらに、革新をもたらす天王星と深い変容を促す冥王星が120度で調和的につながっています。新しいメディアやカルチャーが興る気配。価値観の変化が起こりますが、それは穏やかに進みます。そしてこの変化は人によってもたらされそうです。時代のアイコンが生まれ、多くの人が影響を受けるようなイメージです。
14日には蟹座で下弦の月が起こります。これは今年6月に始まった木星蟹座タームの折り返し地点となり、ゴールが見えてきそうです。良い休息を取ることが結果的に目的とすることの近道になる、という感覚がますます浸透していくでしょう。
また、成長と拡大を司る木星が、蟹座から天秤座の太陽へと緊張感のあるコンタクトを取ります。目標設定にゆるみが出て、的が広がりすぎてしまいそうです。
今週を特徴付けるもう一つの動きは、水瓶座在住の冥王星が逆行を終えて順行に転じること。あれこれ振り返るのをやめて、「今ここ」で生きることへ意識が向かいます。尚古主義的な声はやみ、新しい時代を生きるための議論が始まります。生成AIなどの最新テクノロジーの活用に抵抗を持つ人も減っていきそうです。

LACOSTE「EVERGREEN」