山羊座の羅針盤
求められる役を演じてみる
週頭、月は山羊座にとって対人関係を表す蟹座にいます。今週は、人との関わりが活性化し、周囲の目を意識することが増えるでしょう。同時に、愛と調和を司る金星が社会的立場を表す部屋となる天秤座に入るので、仕事の面でスポットライトを浴びそうです。
注目され、評価も受けますが、人から理想を投影されやすいときでもあります。ただ、折しも、変容を司る冥王星が逆行を終えるところなので、「自分はこういう人間だ」という意識が今週はすでに固まっています。その自己像と周囲から期待されるもののずれに戸惑ってしまいそうです。
ただ、思い切って相手の描くイメージを演じてみると、意外とうまく行くかもしれません。新しい自分に気づく可能性もあります。求められる姿を柔軟に演じることが、自分自身の成長に繋がるのです。
自分から人に対しての態度は、厳しくしたくても甘えが出てきそうです。天秤座の太陽におおらかな木星が90度でぶつかってくる配置の影響です。さらに、自己犠牲をもたらす海王星も天秤座の金星にコンタクトするため、「自分が耐えればまるく収まる」といった気持ちが出てきそうです。
さらに、週末になると、信念を示す部屋にあたる天秤座に月が入ります。「耐えることも鍛錬」と、あえての負荷を自分に課せば、さらに魅力的に輝けるでしょう。
全体の空模様
愛と調和を司る金星が、本来の居場所である天秤座へと戻ります。街が賑わい、イベントや交流の場に人が集まる時期。ファッションや美容への関心が高まりもするでしょう。
さらに、革新をもたらす天王星と深い変容を促す冥王星が120度で調和的につながっています。新しいメディアやカルチャーが興る気配。価値観の変化が起こりますが、それは穏やかに進みます。そしてこの変化は人によってもたらされそうです。時代のアイコンが生まれ、多くの人が影響を受けるようなイメージです。
14日には蟹座で下弦の月が起こります。これは今年6月に始まった木星蟹座タームの折り返し地点となり、ゴールが見えてきそうです。良い休息を取ることが結果的に目的とすることの近道になる、という感覚がますます浸透していくでしょう。
また、成長と拡大を司る木星が、蟹座から天秤座の太陽へと緊張感のあるコンタクトを取ります。目標設定にゆるみが出て、的が広がりすぎてしまいそうです。
今週を特徴付けるもう一つの動きは、水瓶座在住の冥王星が逆行を終えて順行に転じること。あれこれ振り返るのをやめて、「今ここ」で生きることへ意識が向かいます。尚古主義的な声はやみ、新しい時代を生きるための議論が始まります。生成AIなどの最新テクノロジーの活用に抵抗を持つ人も減っていきそうです。

三宅香帆×佐伯ポインティ「ブルータスってこんな雑誌だったんだ」〜『もしもし、ブルータス。』制作現場レポート・80年代編〜