射手座の羅針盤
じっくりと時機を待つ
射手座にとってキャリアの部屋となる乙女座で、新月が起こります。仕事面で大きな変化を経験しそうです。これまでの苦労が報われそうな週。人から期待を受けていたことがいったん区切りを迎える運気なので、プレッシャーを感じていた人は、ほっと解放されるでしょう。
闘争の天体・火星が静かな内省の部屋にあたる蠍座に入ります。そのため、戦闘モードはしばし休止。心が迷うときでもありますが、一息つく時間だと解釈しましょう。また、射手座にとって仲間を表す部屋である天秤座に、太陽とコミュニケーションの天体・水星がやって来ます。みんなで仲良く温泉に浸かるような、穏やかな交流のイメージが浮かびます。
次に進むべきステージも見えているけれど、目標や野心はいったん脇に置いてのんびりしたいとき。今は周りの人たちと楽しむことに意識を向けること。そうしているうちに気力も回復してきて、万全な状態でまた動き出す準備が整うはず。
がむしゃらに動いてもうまくいきづらい週です。ここで焦りは禁物。将来のビジョンが広がったのに現実的な道筋がまだ見えず、不安になるかもしれませんが、その状態で走る方が危険なのです。向こう見ずは怪我にも繋がります。
全体の空模様
今週をまず特徴づけるのは、乙女座の新月と、それに伴う日蝕です。太陽乙女座期のラストスパートで起こるこの配置からは、細部を完成させようというメッセージが放たれます。些細なところまで気を配る姿勢が信頼を培うのです。
今週の新月と太陽は、冥王星と天王星がともにグランドトライン(大三角形)を描きます。さらに、新月の真正面には土星が控えています。冥王星と天王星、土星は、社会天体と呼ばれ、世の中に大きなインパクトを持ちます。月にこの3天体が関わっているため、今週は「社会の中でどう生きるか」といったテーマが強く感じられそうです。海外のニュースの影響も出てくるでしょう。
そして週の半ばには、太陽が風のエレメントに属す天秤座に入ります。今までのやり方が通用しないと、多くの人が気づくとき。年功序列や組織単位の発想に限界が訪れそうです。風の時代への移行がますます進むなか、社会と個人とのバランスが問い直されるイメージ。明るいムードではありませんが、未来のために必要な儀式のような1週間となります。
良くも悪くも、過去の結果が出てきます。社会の変化に適応しようとしてきた人は心地よい居場所を見つけるでしょう。企業のなかで自分なりにスキルを磨いてきた人も、報われます。反対に、なんとなく会社勤めをしてきた人は岐路に立たされるかもしれません。
岐路に立ったとしても、これから考え方を変えていけば良いのです。今週の新月をきっかけに「こうなりたい」という自分をイメージしましょう。新月は始まりのタイミングです。スキルを磨き、時代の変化の波に乗ることはまだ可能です。
今週はさらに、意欲の天体・火星が蠍座に入ります。蠍座は「深く狭く」の性質を持つサイン(星座)。一つのことをとことん突き詰める人が増えそうです。

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