山羊座の羅針盤
人の意見に耳を傾ける
太陽が、山羊座にとって社会的立場を示す部屋、天秤座に入ってきます。過去半年ほどに頑張ってきたことが形になるときです。成果が目に見えて、ステージアップしたことを実感できるでしょう。
新月が起こる乙女座は、将来を示す部屋にあたります。自分の軸がより定まって、今後の指針も見えてきます。その分、協調性は下がり気味。自分だけの目標が見えているのですが、そこに人の姿はありません。
闘争の天体・火星と極端さをもたらす冥王星が繋がるため、競争心も激しくなってきます。周りの人とは考え方が合わないと感じ、「それならば自分だけで突き進もう」とワンマンに走ってしまう可能性もあります。
ただ、何かを成し遂げるときに、他者がまったく関わらないことはありえません。たとえば優れたデザインのプロダクトを世に出したいとして、製作する工場が見つからなかったら実現できません。また、販売しても、実際にそれを使う人がいなかったらそれは成功と言えるのでしょうか。
リーダーシップは発揮できる週なので、チームメンバーの意見をよく聞きましょう。そこから、大きな目標にも挑戦できるのです。
全体の空模様
今週をまず特徴づけるのは、乙女座の新月と、それに伴う日蝕です。太陽乙女座期のラストスパートで起こるこの配置からは、細部を完成させようというメッセージが放たれます。些細なところまで気を配る姿勢が信頼を培うのです。
今週の新月と太陽は、冥王星と天王星がともにグランドトライン(大三角形)を描きます。さらに、新月の真正面には土星が控えています。冥王星と天王星、土星は、社会天体と呼ばれ、世の中に大きなインパクトを持ちます。月にこの3天体が関わっているため、今週は「社会の中でどう生きるか」といったテーマが強く感じられそうです。海外のニュースの影響も出てくるでしょう。
そして週の半ばには、太陽が風のエレメントに属す天秤座に入ります。今までのやり方が通用しないと、多くの人が気づくとき。年功序列や組織単位の発想に限界が訪れそうです。風の時代への移行がますます進むなか、社会と個人とのバランスが問い直されるイメージ。明るいムードではありませんが、未来のために必要な儀式のような1週間となります。
良くも悪くも、過去の結果が出てきます。社会の変化に適応しようとしてきた人は心地よい居場所を見つけるでしょう。企業のなかで自分なりにスキルを磨いてきた人も、報われます。反対に、なんとなく会社勤めをしてきた人は岐路に立たされるかもしれません。
岐路に立ったとしても、これから考え方を変えていけば良いのです。今週の新月をきっかけに「こうなりたい」という自分をイメージしましょう。新月は始まりのタイミングです。スキルを磨き、時代の変化の波に乗ることはまだ可能です。
今週はさらに、意欲の天体・火星が蠍座に入ります。蠍座は「深く狭く」の性質を持つサイン(星座)。一つのことをとことん突き詰める人が増えそうです。

LACOSTE「EVERGREEN」