蟹座の羅針盤
溢れる感情に対処する
月は地球に最も近い天体で、その動きは日々の気分に直結しています。蟹座は支配星に月を持つため、もともと感情の波が大きいほうですが、今週はとくに月の配置に振り回されそうです。
まず週の初め、月は蟹座にとって内省の部屋にあたる双子座にいて、喜びの天体・金星と重なります。迷いが晴れてインスピレーションに恵まれます。「あれはこういうことだったのか」と、絡まっていたものがほどけていきます。言語化できなかったものが、ふと形を成すような感覚があるかもしれません。
その一方、月には厳格な土星が90度で繋がってくるので、感情が湧き上がってくるもののうまく人に伝えられずにもどかしい思いをするでしょう。アイデアや気づきはあるのに、どうも言葉にできない。とくに、過去に言いたかったことが再度出てきて悶々としそうです。
自分でもモヤモヤにどう対処すればいいかわからず、それが周りの人への態度に出てしまうかもしれません。ともすると“フキハラ(不機嫌ハラスメント)”的に捉えられてしまうので、気をつけること。直接話すのではなく、メールなど文字でやり取りすると感情を押さえてコミュニケーションでき、気分も少しすっきりするかもしれません。
週の半ばを過ぎれば、今度はおおらかな木星が月に重なります。ネガティブな気持ちが消え、「どうでもいいか」と鷹揚に構えられるようになるのです。
全体の空模様
太陽が自身のホームグラウンド・獅子座に入り、元気いっぱいのお祭りモード開始。そして太陽には、冥王星と土星、海王星という、社会規模の影響を表す天体3つがつながっています。世の中全体に変化が生まれそうな週。行きすぎたものを訂正していくような、見直しの動きが強まるかもしれません。
また今週は獅子座で新月が起こり、「殻をやぶる」がテーマになります。社会の中でどう生きていくか?と思案するときではありますが、深刻なテンションではなく、楽しい方向へと向かっていきます。「常識なんて気にしない」「今はバカンスを満喫しよう!」という気持ちになって、生きる喜びを思い出せそうです。
多少ハメを外しても、今週のことはあとからフォローできます。ただ、感情のタガを外してしまうと、口論に発展するので気をつけましょう。喜びの天体・金星と衝動的な火星とがスクエアをなしているので、何かと衝突が起きやすいのです。パートナーがいる人は、相手の交友関係について言い合ってしまうかもしれません。金星は言語表現を示すサイン・双子座にいるので、互いに言葉尻を捉えるような喧嘩をしそうです。
しかし、厳格な土星が太陽と120度の好角度で繋がっているので、自分を磨くチャンスも訪れます。まっすぐに明るく、「私を見てほしい」という動機から個性をブラッシュアップしていけるはず。口喧嘩を避けながら、太陽のエネルギーをポジティブに活かしましょう。

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