水瓶座の星模様
低空飛行で生き延びる
水瓶座エリアの冥王星(破壊と再生)と獅子座エリアを逆行中の火星(欲求・諍い)が対向していきます。“運命の鍵”は他者との出会いによってもたらされるものだという、強い実感が湧きそうです。思いがけない再会や復縁もありそうです。また、他者との関わりの中で、正解を求めすぎないこと、矛盾を許容することが課題になるでしょう。
23日、月は天秤座エリアにあり、太陽と殴り合う角度をとります。明るい気持ちと暗い気持ちが交互に押し寄せるような日になりそうです。自分に対して厳しい目を向けてしまうことが原因かもしれません。
25日、月は蠍座エリアにあり、冥王星と逆行中の火星と衝突する角度をとります。パートナーシップや、契約について見直しを求められるかもしれません。困難な要求をされることもありそうです。
27日の月は蠍座エリア後半度数を運行し、逆行中の天王星(改革)と金星(愛と喜び)とコンタクトします。いざとなったらスキルを活かして独立しよう、という気持ちになりそうです。自分の素直な喜びを優先したくなるとき。
29日、月は射手座エリアで水星(思考)と重なり、双子座エリアを逆行中の木星(成長・拡大)と魚座エリアの土星(試練)とぶつかり合います。気ままな友人から誘いが届きそうです。ただ、気が乗らなければ無理に行かなくても良いでしょう。別のタイミング(木星が順行に戻る2025年2月以降)に参加する方が楽しめそうです。
今週の全体の空模様
ぶつかり合い、混じり合う
「文明の衝突というあの決まり文句はここでは嘆かわしいだけだ。それぞれの文明は何千年も前から意識的にも無意識的にも、互いを知り、接触しあい、変容しあい、相互交流をしている。文化をめぐる、さらには、アイデンティティをめぐる考古学が明らかにしているのは、どの地層も果てしなく絡まり合い、互いを養い、互いを眺め豊かにし合い『乳化しあっている』と言うことだ」
──エドゥアール・グリッサン、パトリック・シャモワゾー『マニフェスト 政治の詩学』
今週、冥王星(破壊と再生)と火星(欲求・戦い)がどんどん互いに接近していきます。冥王星と火星はそれぞれ、ギリシャ神話における冥府の王ハデスと軍神アレスに結び付けられています。今週の星の動きは、ハデスとアレスの饗宴もしくは協力関係にも見えてきます。
ハデスは大量の死者たちを自国の民として受け入れることで巨万の富を手にします。アレスは、武勲のほかに、戦いそのものにある熱狂や血の噴き出る惨事を表しています。
この2天体の配置の影響が地上にポジティブに顕現するのであれば、人類にとって大きな財産になるようなものが地底から発見・発掘されるかもしれません。ネガティブに出る場合は、強大な武力や暴力的な行為によって、多くの人が傷つけられることとなるかもしれません。
また今週は、月(日常・人々の心・ムード)が、他の天体たちとぶつかり合いながら運行していきます。
月は地上に一番近く、人間の肉体や魂にも影響が大きいといわれています。そのため、月が天体たちとせわしなく衝突するように運行するときは、バイオリズムが乱れたり、少しのことでイライラしてしまったりするかもしれません。
ただし、安寧な状態だけが魂の成長にプラスになるわけではなく、進化していくためには、心が揺さぶられたりひび割れたりすることも大切なプロセスです。人と人や、文化と文化とが接触し、交流し、互いを変容させることも“揺さぶり”と言えるでしょう。
揺さぶられながら、外側にある何かを受け止めていくことが、今週の課題のようです。
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