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6月10日〜6月16日 牡牛座の運勢【ブルータス週間占い】

毎週月曜8時更新、占星術師・七嶋ナオさんによる12星座別「ブルータス週間占い」。仕事や人間関係に活かせるアドバイスをロジカルにお届け。今週の牡牛座(4/20~5/20生まれ)の星模様は?

text: Nao Nanashima / edit: Motoko KUROKI / illustration: Aurélie Garnier

牡牛座の星模様

現実を踏みしめて

今週は、現実をしっかりと見つめることが重要です。

牡牛座エリアにいる火星(意欲・闘争心)にはどんなものでも時間をかけながら着実に焦がしていく力があります。それは、物事を簡単に諦めない粘り強さに繋がっています。今週は冥王星(運命)とぶつかることで、その熱がどんどん高くなっていくイメージが浮かんできます。

しかし、極端な熱意は焦燥感となって心を乱します。冥王星も、「功績を残したくないか?」と問いかけてきます。今週は自分の望みや野心のために道を選ばなければならない場面が訪れるかもしれません。

週後半、双子座エリアの太陽・水星・金星の3天体は、「軽やかでいたい」「難しいことは避けたい」というモードに入ります。そこに魚座エリアの土星(責任・社会性)が関わってきます。

それは、浮ついた気分の学生を、指導教員が導こうとする姿に似ています。忠告を素直に聞くことができれば、進む道に必要な地図を得られるでしょう。

週後半は双子座エリアの3天体と、海王星(夢・スピリチュアリティ)がぶつかり合う角度を成します。ふわふわと浮かぶトリオに魔術師(海王星)が幻を見せて惑わすような配置です。

厳しい指導内容を自分の都合良いように甘く解釈してしまうかもしれません。現実を直視できず、やるべきことから逃避してしまうことも。夢を見ようとする気持ちを、まずは行動力に繋げていきましょう。

今週の全体の空模様

柔らかな感受性と、闘う力

「日常の瑣事にいのちあれ/生活のくまぐまに緻密なる光彩あれ/われらのすべてに溢れこぼるるものあれ/われらつねにみちよ」
───高村光太郎「晩餐」

星々のエネルギーによって世界が撹拌されていきます。

今週は、双子座後半エリアを太陽・水星(知性)・金星(愛と美)が重なりながら運行します。この3天体に、週前半は土星(節度・責任)が、週後半は海王星(スピリチュアリティ)がぶつかります。

土星は魚座エリアを運行し、“信じる・信じない”の判断を深く学ぶ機会を与えてくれるでしょう。表面に出ている情報をそのまま信じずに、自ら検証していく姿勢が求められます。

海王星も魚座エリアを運行し、「夢やスピリチュアリティ」を世の中に浸透させます。それがポジティブに作用すれば、固定観念に囚われないインスピレーションを得やすい1週間になるでしょう。

知覚の“アンテナ”は双子座エリアにいる3天体によって補強され、海王星のスピリチュアリティに刺激されるため、世界のありとあらゆるものと感応し、共鳴します。今週はさらに、感じたことを言葉にして多くの人に伝える力も高まるでしょう。

海王星魚座がネガティブに働くと、嘘や幻で人心が惑わされるでしょう。テレビや新聞、インターネットなどに間違った情報が増えます。さらに、現実逃避のためのコンテンツが大量に出回るでしょう。絶対に信じられる情報というものを想定せず、物事を懐疑性をもって多面的に見つめることが大切です。

先週に引き続き、牡牛座エリアを運行する火星(意欲・闘争心)が、水瓶座エリアを逆行中の冥王星(破壊と再生)とぶつかり合っています。火星の象意には、戦い、熱、傷、トラブルなども含まれます。そのため、この2天体の繋がりから浮かんでくるイメージは、平和とは言い難いかもしれません。

しかし、火星のエネルギーは人々の義憤として発露する可能性もあります。心の火力を上げ、大きな声で叫び、銅鑼や太鼓を叩いて行進する。そうやって思いを表明するために、火星が活用されることもあるでしょう。世界を劇的に変える力が湧き上がってくるときでもあります。

6月3日〜6月9日 牡牛座の運勢【ブルータス週間占い】

カンパノラ 宙顕

その文字盤には、宇宙の輝きを込めて。「カンパノラ」の“宙顕”と“星顕”

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