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6月10日〜6月16日 蠍座の運勢【ブルータス週間占い】

毎週月曜8時更新、占星術師・七嶋ナオさんによる12星座別「ブルータス週間占い」。仕事や人間関係に活かせるアドバイスをロジカルにお届け。今週の蠍座(10/24〜11/22生まれ)の星模様は?

text: Nao Nanashima / edit: Motoko KUROKI / illustration: Aurélie Garnier

6月10日〜6月16日の空模様

蠍座の星模様

混じり合う水

自分でも意外な方向に交友関係が広がっていく週。

「他者と深く関わることで自己変容を促す場所」に、太陽・水星・金星が重なって運行しています。この3天体に厳しくコネクトしてくるのが、魚座エリアにいる土星です。今週は、この土星魚座のエッセンスが深く染み込んでくるときです。

蠍座も魚座も水のエレメントに属し、心や情緒で人と繋がろうとするというエッセンスを持っていますが、大きな違いもあります。

蠍座が繋がりを求めるのは、愛する人や特別な人、自分が選んだ“精鋭”だけ。その意味で排他的です。一方、魚座は、大きな海そのもののように、そこに入るものを一切選びません。来るもの拒まず去るもの追わず、混じり合うことも恐れません。

今週は、そんな魚座の性質を帯びた土星に厳しい眼差しを向けられ、苦手なタイプの人とも交流する努力を求められそうです。自分の“選別メンバー”だけでサークルを閉じたいと思っているのに、「閉じてはいけない」と扉を押さえられているイメージです。

先週に引き続き、火星(意欲・闘争心)は牡牛座エリアを運行し、水瓶座エリアを逆行中の冥王星と厳しい角度をなします。無理にうまく物事を進めようとしても痛みを感じるときです。来た道を振り返ることで、良い拾い物もできそうです。肩の力を抜いて、流れに身を任せてみましょう。

今週の全体の空模様

柔らかな感受性と、闘う力

「日常の瑣事にいのちあれ/生活のくまぐまに緻密なる光彩あれ/われらのすべてに溢れこぼるるものあれ/われらつねにみちよ」
───高村光太郎「晩餐」

星々のエネルギーによって世界が撹拌されていきます。

今週は、双子座後半エリアを太陽・水星(知性)・金星(愛と美)が重なりながら運行します。この3天体に、週前半は土星(節度・責任)が、週後半は海王星(スピリチュアリティ)がぶつかります。

土星は魚座エリアを運行し、“信じる・信じない”の判断を深く学ぶ機会を与えてくれるでしょう。表面に出ている情報をそのまま信じずに、自ら検証していく姿勢が求められます。

海王星も魚座エリアを運行し、「夢やスピリチュアリティ」を世の中に浸透させます。それがポジティブに作用すれば、固定観念に囚われないインスピレーションを得やすい1週間になるでしょう。

知覚の“アンテナ”は双子座エリアにいる3天体によって補強され、海王星のスピリチュアリティに刺激されるため、世界のありとあらゆるものと感応し、共鳴します。今週はさらに、感じたことを言葉にして多くの人に伝える力も高まるでしょう。

海王星魚座がネガティブに働くと、嘘や幻で人心が惑わされるでしょう。テレビや新聞、インターネットなどに間違った情報が増えます。さらに、現実逃避のためのコンテンツが大量に出回るでしょう。絶対に信じられる情報というものを想定せず、物事を懐疑性をもって多面的に見つめることが大切です。

先週に引き続き、牡牛座エリアを運行する火星(意欲・闘争心)が、水瓶座エリアを逆行中の冥王星(破壊と再生)とぶつかり合っています。火星の象意には、戦い、熱、傷、トラブルなども含まれます。そのため、この2天体の繋がりから浮かんでくるイメージは、平和とは言い難いかもしれません。

しかし、火星のエネルギーは人々の義憤として発露する可能性もあります。心の火力を上げ、大きな声で叫び、銅鑼や太鼓を叩いて行進する。そうやって思いを表明するために、火星が活用されることもあるでしょう。世界を劇的に変える力が湧き上がってくるときでもあります。

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