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6月10日〜6月16日 天秤座の運勢【ブルータス週間占い】

毎週月曜8時更新、占星術師・七嶋ナオさんによる12星座別「ブルータス週間占い」。仕事や人間関係に活かせるアドバイスをロジカルにお届け。今週の天秤座(9/23〜10/23生まれ)の星模様は?

text: Nao Nanashima / edit: Motoko KUROKI / illustration: Aurélie Garnier

天秤座の星模様

飛ぶ鳥を落とす

追い風に乗ってどんどん高く、遠く、空を飛べるような週。

今週は、双子座エリアを、太陽と水星(思考・情報)、金星(愛と幸運)が重なり合いながら運行しています。天秤座にとって、この場所は「ここではないどこか」「叡智に触れる」という意味を持ちます。

海外出張や遠征、もしくは、海外のゲストを招くようなことや、素晴らしいものを取り寄せることもあるかもしれません。また、楽しく専門知識を身につけられる週でもあります。

双子座エリアを運行する木星(成長・拡大)と逆行中の冥王星(運命)が緩く調和的に繋がると、知りたいことが増え、クリエイティブにもなるでしょう。勢いがついて、どこまでも走っていけそうなとき。自分を高めてくれるようなメンター的な人とも出会えるかもしれません。

しかし、太陽・水星・金星と土星が緊張的な角度をなす影響で、仕事が増えそうです。自分が求めるものの細かな部分を伝えるのが難しく、人に任せづらくなるのかもしれません。

先週に引き続き、火星(意欲・闘争心)は牡牛座エリアを運行し、水瓶座エリアを逆行中の冥王星と厳しい角度をなします。

立場が上の人に厳しくされたり、こだわりの強いリクエストをされたりすることが想起できます。自分とは違う意見を聞き入れなくてはならないストレスはありそうですが、自身の成長に繋がりそうです。

今週の全体の空模様

柔らかな感受性と、闘う力

「日常の瑣事にいのちあれ/生活のくまぐまに緻密なる光彩あれ/われらのすべてに溢れこぼるるものあれ/われらつねにみちよ」
───高村光太郎「晩餐」

星々のエネルギーによって世界が撹拌されていきます。

今週は、双子座後半エリアを太陽・水星(知性)・金星(愛と美)が重なりながら運行します。この3天体に、週前半は土星(節度・責任)が、週後半は海王星(スピリチュアリティ)がぶつかります。

土星は魚座エリアを運行し、“信じる・信じない”の判断を深く学ぶ機会を与えてくれるでしょう。表面に出ている情報をそのまま信じずに、自ら検証していく姿勢が求められます。

海王星も魚座エリアを運行し、「夢やスピリチュアリティ」を世の中に浸透させます。それがポジティブに作用すれば、固定観念に囚われないインスピレーションを得やすい1週間になるでしょう。

知覚の“アンテナ”は双子座エリアにいる3天体によって補強され、海王星のスピリチュアリティに刺激されるため、世界のありとあらゆるものと感応し、共鳴します。今週はさらに、感じたことを言葉にして多くの人に伝える力も高まるでしょう。

海王星魚座がネガティブに働くと、嘘や幻で人心が惑わされるでしょう。テレビや新聞、インターネットなどに間違った情報が増えます。さらに、現実逃避のためのコンテンツが大量に出回るでしょう。絶対に信じられる情報というものを想定せず、物事を懐疑性をもって多面的に見つめることが大切です。

先週に引き続き、牡牛座エリアを運行する火星(意欲・闘争心)が、水瓶座エリアを逆行中の冥王星(破壊と再生)とぶつかり合っています。火星の象意には、戦い、熱、傷、トラブルなども含まれます。そのため、この2天体の繋がりから浮かんでくるイメージは、平和とは言い難いかもしれません。

しかし、火星のエネルギーは人々の義憤として発露する可能性もあります。心の火力を上げ、大きな声で叫び、銅鑼や太鼓を叩いて行進する。そうやって思いを表明するために、火星が活用されることもあるでしょう。世界を劇的に変える力が湧き上がってくるときでもあります。

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