双子座の星模様
風を感じて
6月中旬まで、多くの天体が双子座エリアを運行しています。今週は、双子座で太陽(メインテーマ)と金星(愛と幸運)が恒星アルデバランに重なります。
柔軟宮に属し、風(大気)のエレメントである双子座は、支配星に水星(知性・コミュニケーション)を持ちます。物事を多角的に考察するのが好きで、新しい情報を得ることに喜びを感じる星座(サイン)です。自分と異なる文化や価値観を持つ人との対話を求めます。
今週は、いろいろな天体が双子座にパワーを与えているため、軽やかなフットワークという双子座らしさを発揮できるでしょう。星々の配置からは、棚から牡丹餅のような幸運の気配がします。大きな運気に包まれているので、自信を持ってのびのび過ごせそうです。
先週末26日に双子座エリアを運行し始めた木星(成長・拡大)と、水瓶座エリアを逆行している冥王星(運命)が調和的に繋がることで、希望を叶えるためにやるべきことがはっきりと見えてきます。過去に積み重ねてきたことや知識を活用していきましょう。
牡羊座エリアの火星(勇気)がカイロン(魂の傷)と重なるとアクシデントが起こって友人と立てていた計画を変更せざるを得ないかもしれません。プランAがなくなってもプランBで行こう、と気持ちを切り替えていきましょう。
今週の全体の空模様
加速する言葉たち
「人は自分の言葉を聞いて理解してもらうためだけに語ります。ですから表現の最初の美は明晰さです。これによって、自分の想いが、言葉のやりとりが要求する完全な忠実さを伴って、他者の精神のうちにもたらされるのです」
───イヴ=マリー・アンドレ神父『美についての試論』
今週は全体的に風通しが良く、強い光が世界を貫いていくような星の配置。
双子座エリアで、太陽と金星(愛と喜び)が、関わる天体のエネルギーを増幅させる恒星アルデバランに重なります。双子座太陽の知的で爽やかなエッセンス、金星の華やかさ、アルデバランの力強さという三重奏が響き渡るとき。
鮮やかな語り口で人々を魅了する人が活躍しそうです(コメンテーター・政治家・批評家・アーティストなど)。とくに金星が女性天体であることから、女性たちの声が世の中で大きく取り上げられるようなイメージが浮かんできます。
また、アルデバランが登場するときは、「誠実さや高潔さがあれば天の助けを得ることができ、競り勝つ力が手に入る」と言われています。そのため今週は、勝負に出るには良いタイミング。信念をもって挑戦してみましょう。
先週末26日に双子座エリアに入った木星(成長・拡大)は、水瓶座エリアを逆行している冥王星(破壊と再生)と調和的に繋がっています。物事を何でも拡張していく木星と、時代の変革を促していく冥王星。この繋がりから浮かび上がってくるキーワードは「激しい情報戦」「言葉による革命」「白熱する議論」「暴露される過去」など。
世の中に跋扈する差別や欺瞞という“妖怪”に向けて、鋭い批判の矢が次々と放たれそうです。未来を案じる人々が舌端火を吐く様子が浮かび上がります。そこから、社会の空気が大きく変わっていくでしょう。
牡羊座エリアを運行する火星(勇気・意欲)は小惑星カイロンと重なっていきます。カイロンは、「魂に刻まれる傷・痛み」を意味し、傷を直視させることで心を鍛えようとします。
「自分」という存在に対する自信や信頼が揺らいでしまうかもしれません。過去に受けた心の傷がえぐられるように感じる人もいるかもしれません。けれど、それは健全な自尊心を得るための重要なステップです。生そのものを喜び、「自分が自分である」ということを肯定していきましょう。
漫画家・堀道広が描き下ろし。〈LIXIL〉のGREEN WINDOWを体感した、ある一家の物語