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3月25日〜3月31日 天秤座の運勢【ブルータス週間占い】

毎週月曜8時更新、占星術師・七嶋ナオさんによる12星座別「ブルータス週間占い」。仕事や人間関係に活かせるアドバイスをロジカルにお届け。今週の天秤座(9/23〜10/23生まれ)の星模様は?

text: Nao Nanashima / edit: Motoko KUROKI / illustration: Aurélie Garnier

天秤座の星模様

天使のように

今回の天秤座新月ー天秤座満月は、「自分自身の部屋」であり、人生観を表す場所で起きています。この半年間は、「救済」「物事の正邪を量る」をテーマに世界を見つめることが課題でした。世界にある不平等や不正義に憤りを感じることも多かったのではないでしょうか。

そして、今週の満月と冥王星の繋がりは、夢を叶える応援をしてくれます。真心をこめて正義を訴えることができ、弱っている誰かを勇気づける行動を選んでいけるでしょう。自分自身を誇りに思えそうです。

時代の流れに翻弄されつつも日々を大切に過ごしていきたいとき。その生活の中で、世界平和や理想の社会という大きなスケールの祈りを真剣に続けること。

思考とコミュニケーションを司る水星は、月以外とコンタクトを取らずに牡羊座エリアを運行しています。そこは、「人間関係・社交の部屋」であり、結婚やパートナーシップを意味する場所でもあります。親しい人との対話の中でほっとする瞬間があるでしょう。大切な気づきも得られそうです。

金星(愛と喜び)、火星(意欲)、土星(節度)、海王星(夢・スピリチュアリティ)の4天体が、「日々の仕事・サービスの部屋」を意味する場所を運行しています。

この配置によって、奉仕的なエネルギーが溢れてくるでしょう。人のために何かをすることで気持ちが満たされそうです。生きとし生けるものを平等に愛する天使になったつもりで、何ができるか考えてみましょう。

今週の全体の空模様

みんなの願いを集めて

「もっと強く願っていいのだ/わたしたちは/明石の鯛が食べたいと/もっと強く願っていいのだ/わたしたちは/幾種類ものジャムが/いつも食卓にあるようにと/もっと強く願っていいのだ/わたしたちは/朝日の射す明るい/台所がほしいと」
——茨木のり子「もつと強く」

25日は天秤座満月。このタイミングで、昨年10月の天秤座新月で蒔いた種を収穫するイメージです。半年間に学んだこと、感じたことに区切りがつくとき。積み立ててきたものが“満期”となるのです。

天秤座新月では、「人と人が支え合い手を差し伸べ合う」がテーマでした。半年前の天秤座新月では、「窮地に立たされる人が増えるかもしれない」という気配が感じられました。

実際、この6カ月の間に自然災害や争いが続き、より多くの人が苦境に立たされています。目を開いて、人々を追いやり、苦しめているものをしっかりと確認していくことが重要な時期でした。

そうした中で、それまで知らなかったことを学んだ人も多いでしょう。その学びがさらに人道的アクションを呼ぶということも、あちこちで起きていました。「人を助けたい」と願う純粋な気持ちから、希望の光が生まれてきています。

天秤座満月は、「思考したものが現実になる(実体化する)」という意味を持つ度数にあります。さらに、運命を大きく動かす力を持つ冥王星と、調和的にコネクトしています。

だからこそ、この満月のもとでは、「綺麗ごと」を思い描いていかなければなりません。願ったことが叶いやすい週なので、“あるべき社会の姿”や“理想の未来”をあきらめないことが重要になるのです。

政治の在り方や公共の福祉、個人の生活も、もっと平和で美しく豊かなものになれるはずだと多くの人が心から願い求めれば、それが力となり世界をデザインしていきます。

しかし、その分、ネガティブな気持ちも現実に反映されやすいときです。自分の心の中を見つめ直して、後ろ向きな部分がないか注意してみましょう。たとえば「あの人は怖い人だ」と思えば、本当にその相手が「怖い人」として現れてきてしまいます。世の中に対しても、希望を失ってしまえばそれがそのまま現実となってしまうかもしれません。

心の中で思っていることが、周囲と響き合って目に見える形を取り始める週です。

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