蠍座の星模様
根を張る場所
今週の蠍座は「自分の心が帰る場所/魂の安住する場所」を意識しそうです。人生に真剣に取り組もうという気持ちが湧き上がります。「一緒にいたい人」を考えて、中途半端な関係を解消することもありそうです。
20日まで、太陽(創造性)と冥王星(運命)は山羊座エリアを運行しています。また、同エリアにはパワーを増した火星(闘争心)と水星(知性)もあることから、「日頃考えていることを言語化する」ことがテーマになりそうです。
また火星は、牡牛座エリアの木星(成長・拡大)と、魚座エリアの土星(節度)と調和的にコネクトします。人との関係において、うまく自分自身を表現できるように、また相手に気持ちを伝えられるように応援してくれています。
週末21日、太陽と冥王星がほぼ同じタイミングで水瓶座エリアに入ります。この場所は蠍座にとって「基盤や帰属コミュニティを表す場所」です。5月初旬まで、冥王星が水瓶座エリアを順行する期間は、どこに根ざして生きていくのかを考えることが増えそうです。
「居場所の変化」が、ポジティブな意味でもネガティブな意味でも起きやすくなります。居住環境を整えることや、新しく家族を迎えること、転居、転勤、転属などもイメージできます(ただし冥王星は5月から逆行するので、一度決めたことでも覆りやすいかもしれません)。
今週の全体の空模様
未来を選ぶ岐路
「なぜ憎みあうのか?ぼくらは同じ地球によって運ばれる連帯責任者だ、同じ船の乗組員だ。新しい総合を生み出すために、各種の文化が対立することはいいことかもしれないが、これがおたがいに憎みあうに至っては言語道断だ」
──アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ『人間の土地』堀口大學訳
先週末の14日、水星(知性・コミュニケーション)が山羊座エリアに入りました。水星は日を追うにつれ、先に同エリアを運行していた火星(意欲・闘争心)に近づき、さらに牡牛座エリアの木星(成長・拡大)と調和的に繋がっていきます。
この配置により、温めているプランについて、現実に実行できるものなのか、コストに見合う成果があるのか、社会規範に反することはないかと、確認されるような場面が浮かび上がってきます。
時代を司る冥王星は、2024年約1年をかけて山羊座から水瓶座に移動を完了しますが、何度も2つのサインを行ったり来たりした上での移動となります。
そのため、2024年には旧時代と新時代の要素がシェイクされており、切り替えポイントがいくつか出てきます。今週の21日も、その一つ。しかも、冥王星は太陽とほぼ同時に山羊座から水瓶座に入ります。
太陽や冥王星の運行星座が切り替わるには、社会の変化がつきものです。未来の姿が見えてくるときでもありますが、「過去の膿」「未来に進むために切り捨てたい悪いもの」が表面に現れてくるときでもあります。
今週も、20日までは古い時代の悪い部分が次々に暴かれ、体制が瓦解していきそうです。今まで続いていた山羊座的な世界、すなわち、縦方向の権力構造を持った経済至上主義的な世界が、冥王星の移動によって終わりを迎えることになるかもしれません。
その後21日からは、水瓶座の持つ「公平性」や「改革・刷新」「進歩」といったエッセンスが広がりだすでしょう。この世界観では、横方向で人と人が繋がり、フラットな社会構造が見られます。しかしその分、極端になるとアナーキズム的な流れも起こりかねません。
今週の星々の移動は、国際情勢で言えば、大国主導の世界秩序が崩れ、政治の地殻変動が激化するでしょう。日本国内で見ると、国民一人一人が意志を持って連帯して問題に立ち向かっていくことになるかもしれません。ただ、そこに至るまでには、一度大きな社会・政治的な閉塞感や不条理を経験しそうです。
いずれにせよ、水瓶座に太陽と冥王星が入ることで、個々人が自分の「革命」を掲げる光景が浮かんできます。
今週は12サイン(星座)それぞれが、新しい時代に向かってやるべきことを魂で感じることができるでしょう。
妄想書店。私が本屋を始めるなら。Vol.1:ミュージシャン・曽我部恵一