蟹座の星模様
静かな場所で
23日までは、太陽が乙女座後半度数を運行し、逆行中の3天体(天王星・海王星・冥王星)とコンタクトする影響で、「ここではないどこか」に行きたくなるかもしれません。わけもなく感傷的になりそうです。
蟹座は、基本的には単独行動を好まず、仲間がいるところに積極的に出かけていきます。しかし、このタイミングでは、自分を受け入れてくれる人のことをうまく信じられず不安になってしまいそうです。
その気持ちを落ち着かせるために、ひとりになる時間が必要になるかもしれません。
いつもは行かないようなお店や、少し遠くの図書館や温泉など、日常の行動範囲から離れた場所で静かに過ごすと良いでしょう。思い切り現実から離れることのできる映画や本に浸るのもおすすめです。
23日午後に太陽が運行し始める天秤座エリアは、蟹座にとって「ホームグラウンド」にあたる場所です。同じエリアに火星も運行していることから、自分のことよりも家族やチームメンバーのことで時間を多く使うことになりそうです。家の用事や仕事仲間のフォローが増え、精神的な揺れを感じる暇がなくなりそうです。人のことで忙しくしているほうが、蟹座は、心のコンディションが良くなるのです。
今週の全体の空模様
価値観の変動
「私はあなたではない。これは存在を賭けたNOの表明でもある。私が私を肯定するとき、それは他者の否定でもある。なぜなら、『今ここの場』に存在するのは私という一者であり、二者は並び立たない。私の立っているこの場にあなたは立つことはできない。お互いがそうなのだ。そこに私の尊厳があり、だからこそ相手を尊重する場が生まれる」
──尹雄大『聞くこと、話すこと。』
太陽は18日から23日昼過ぎまで乙女座エリア後半度数を運行し、23日午後に天秤座エリアに移動します。今週はこの23日を境として、ムードが変わってくるでしょう。
天王星(改革)・海王星(霊性)・冥王星(運命)の3天体は「外惑星」と呼ばれ、「社会」や「世界」など規模の大きなものに影響を及ぼすとされています。
現在、この3天体は逆行中で、それぞれ乙女座エリアの太陽とコンタクトをとっています。太陽は、天王星・冥王星とは調和的に繋がり、海王星とは緊張関係にあります。
そのため、今週前半は小さな人間の手には負えない、「神の采配」と思うようなことが起きるかもしれません。過去の美しい思い出に一度浸り、そこから現在の固定観念やルールにとらわれていることに気がつきそうです。精神を解放し、柔軟な思考ができるようになるかもしれません。
23日の午後、太陽は天秤座エリアに入り、約1カ月間、太陽天秤座運行の期間となります。
天秤座は、集合的な「みんなの」視点を自分自身の視点として取り入れていく傾向があります。「みんなはそれぞれこんな見方をしているだろう」と考え、そこから「平均的でバランスの取れた感覚」を割り出し、自らの観点としていくのです。
天秤座はまた、独りよがりを嫌い、気配りと折衷能力に長けています。また優れた審美眼を持ち、洗練や品格を重んじます。太陽が天秤座にいる期間は、自己を律することの美しさや、調和や平和がテーマになっていくでしょう。
さらに今週の太陽は、魚座エリアを逆行中の土星と密かに繋がります。そのため、世の中で起きる様々なことが複雑な様相を呈し、簡単にその性質を判断することができなくなりそうです。
正義の顔をした不正義や、被害者のように振る舞う加害者など、欺瞞に満ちた状況を目にすることになりそうです。何が良いことなのか、誰を信じるべきなのか、すぐに見分けるのは難しいでしょう。
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