射手座の星模様
精神と肉体を繋いで
昨年10月の新月は「目に見えぬものとの絆を感じること」がテーマでした。無意識の世界や深い精神世界へのダイブ。自分の魂が属するところをイメージし、見えないものを味方にするような瞑想。
そこでは「個」の輪郭は溶けて、「全体」という大きなものに吸収されていきます。特定の神様やスピリチュアルな訓練なしでも、魂の存在を感じ、目に見えないものを信じることはできます。そのような精神で、直感的な自分を楽しめていれば、それはこの半年がもたらした喜びです。
今週の満月では、直感力を活かしつつ、現実の中でしっかりと業務をこなすことが求められそうです。地に足のついた安心感とたくましさ。「きっとうまくいく」という感覚に支えられて、精力的に行動できそうです。
また、火星(意欲・勇気)と天王星(改革・刷新)が調和的なコンタクトのもとでは、親しい人のリクエストに応えていくうちに自分の新たな才能を発見するかもしれません。
金星(愛と喜び)と木星(成長・拡大)が仲良く繋がっている影響で、パートナーや親しい人との関係をほどよくリフレッシュできそうです。互いに自由にやりたいことを提案しあって、刺激的な遊びを一緒に楽しんでみると良いでしょう。
冥王星が逆行し始めると、しばらく会えていなかった人と街中でばったり会うことがありそうです。雑談の中に、求めていた悩みの(モヤモヤの)答えがあるかもしれません。
今週の全体の空模様
自分を信じる強さ
「自分自身でおありなさい。弱気のために喋舌つたり動いたりすることを断じておやめなさい。断じてやめようと願ひなさい。
そしてそれをほんの一時間でもつづけて御覧なさい。すればそのうちきつと何か自分のアプリオリといふか何かが働きだして、歌ふことが出来ます。」
──中原中也『小林佐規子(長谷川泰子)宛 書簡』
今週は6日に蠍座で満月があります。満月は、新月で蒔いた種の実りを収穫するとき。昨年の10月の蠍座新月からフォーカスしてきたことが「満ちる」ようなタイミングです。
蠍座新月のテーマは、「誰かとの連携強化」でした。そしてこの満月では、敵味方がはっきり見えて、公私問わず関係性のリセットボタンを押すこともありそうです。
半年の間、さまざまな考えに触れて、どんなカテゴリーが自分にいちばんマッチするのか悩んでいたかもしれません。信じたものが間違っていた、ということも経験したかもしれません。
けれど今週、どこにも属さず、これまで深く結びついていたものからも離れ、独立しようという意志が湧き上がってきそうな気配があります。
今週の満月は、自分の本質と真正面から向き合えそうです。自分自身に誠実であることを優先する。そういう決意の時です。周りの意見を忖度したり、人の意見に流されてきたりといったことを思い切ってやめて、すっきりできそうです。
自分の目で物事を見つめ、自分の心で感じ、自分の頭で考え、そして自分で生き方を選ぶ。その上で、信頼できる仲間と連携して大きなことを成し遂げたいと意欲が湧く満月です。
今週の他の天体配置を見ると、火星(意欲・勇気)と天王星(改革・刷新)が調和的なコンタクトを取っています。「新大陸発見」のような良いニュースが舞い込みそう。
金星(愛と喜び)と木星(成長・拡大)が仲良く繋がっている影響で、楽観的な雰囲気が世の中に広がり、良い意味で人目を気にせずに、自由な発想を持つことができそうです。
冥王星が逆行を始めると、世の中で過去の出来事が多く振り返られるようになり、それに伴って社会構造の歪みが浮き彫りになるかもしれません。
極北生まれのウイスキー〈ハイランドパーク〉と、イノベーティブな美食が響き合う一夜