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3月20日〜3月26日 蠍座の運勢【ブルータス週間占い】

毎週月曜8時更新、占星術師・七嶋ナオさんによる12星座別「ブルータス週間占い」。仕事や人間関係に活かせるアドバイスをロジカルにお届け。今週の蠍座(10/24~11/22生まれ)の星模様は?

text: Nao Nanashima / edit: Motoko KUROKI / illustration: Aurélie Garnier

今週の空模様

光が一瞬光るときのように、物事が急激に変わります。

21日に春分を迎えると太陽牡羊座シーズンが始まります。その翌日22日には同じく牡羊座エリアで新月も起こります。23日には冥王星が水瓶座に入り、25日には火星も蟹座へと移ります。

占星術上で1年の始まりとされる春分の直後に、新しいスタートや再生を意味する新月が起こり、さらには世界全体の大きな変化を示唆する冥王星の移動。そこに、喧嘩やトラブルの意味も持つ火星の動きも重なり、怒涛の1週間となりそうです。

今週は、各星座の元型的なもの、魂の持つエッセンスを素材として織物を織り上げていくイメージです。

春分図(春分の瞬間のホロスコープ)は、その年のテーマや、1年間に起こりそうな出来事を表しています。今週の春分図では、東の地平線(ASC)に、カイロンという小惑星がぴったりと重なっています。

東の地平線は、チャートから物語を読むときのスタートポイントです。そこに重なるカイロンの持つ意味はとても大きくなってきます。

カイロンが示すのは「魂の傷と癒やし」。傷や痛みそのものでもあり、その先に強さや優しさを得られるという希望でもあります。これからの1年は挫折を乗り越えるところからしか物語が進まないかもしれません。

“創りたい自分”や“織り上げたい自分の人生”を意識し、目指すこと。自分らしさを大切にして、一朝一夕ではできあがらないものに打ち込む覚悟。

新月のチャートから浮かび上がるイメージは、墓石の前で泣いていた人が喪失感を乗り越え、自分の足で未来へと歩み出そうとする姿です。今まで執着していたぼろぼろの毛布を捨てるのにも似ています。

冥王星が水瓶座に入ると、大きなイベントにいや応なしに巻き込まれるかもしれません。

冥王星の力がプラスに働けば、多様性が尊重されるインクルーシブな世界の始まりになります。けれどマイナスに働けば、「平等」の名の下に画一化が是とされていくことになりそうです。

火星が蟹座に入ると「民族意識」に火がつくこともありそうです。

守るべき者は誰?と選ぶこと。しかし、それが過剰になると排他的にもなってしまいます。防御力を上げたい、という動きが増えるかも。

どこかに所属していること、大勢の人と連帯することがパワーになります。感情を開放することが推進力になりそうです。

蠍座の星模様

包み込むように

蠍座の元型的なエッセンスは「死と再生」「深く繋がり、変容させる力」です。純粋で噓がなく、どこまでもまっすぐなパワーです。ある意味では暴力性も含まれています。

今週の春分と新月は、持ち前の変容力で他者をサポートしていくことがテーマになります。

蠍座には他者に強くコネクトしていく力があります。その力を「愛」と蠍座は思っているかもしれません。

繋がりたいという気持ちだけで進んでも、相手の求めるものを与えられるとは限りません。深く繋がっていくエネルギーを周囲の人々のために使えるようにするには、適切なテクニックと知識が必要です。

愛と情熱というガソリンがあるところに、タイヤやハンドルを持ってきて初めて車を正確に動かせる、というイメージです。

相手が何を欲しているかを知り、また自分のできることを知ることで、実りをもたらす存在になれるのです。

火星が蟹座に入る影響で、専門知識を増やすことが楽しくなりそうです。意欲的に学べる時期の到来。ここではないどこかに行きたい気持ちも出てきそうです。

冥王星が水瓶座に入ると仲間選びが特に大切になります。

また、いきなりの部署異動や転勤、チームメンバーの入れ替わりなどが起きやすいでしょう。別離の気配もあります。

そういった変化には痛みも伴いますが、それを乗り越えることが課題です。愛着と論理的思考との戦いかもしれません。

左から齋藤精一、服部滋樹。柴田文江、倉本 仁

未完成なものから可能性を見出す。大阪・関西万博から生まれる“共創”のデザイン

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