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1月30日〜2月5日 蠍座の運勢【ブルータス週間占い】

毎週月曜8時更新、占星術師・七嶋ナオさんによる12星座別「ブルータス週間占い」。仕事や人間関係に活かせるアドバイスをロジカルにお届け。今週の蠍座(10/24~11/22生まれ)の星模様は?

Text: Nao Nanashima / Edit: Motoko KUROKI / Illustration: Aurélie Garnier

今週の空模様

「知的探求は(それが本質的なものであろうとするならば)、つねに『私は何を知っているか』ではなく、『私は何を知らないか』を起点に開始されます。そして、その『答えられない問い』、時間とは何か、死とは何か、姓とは何か、共同体とは何か、貨幣とは何か、記号とは何か、交換とは何か、欲望とは何か……といった一連の問いこそ、私たちすべてにひとしく分かち合われた人間的な問いなのです」
──『寝ながら学べる構造主義』内田樹 

占星術で読む基本の10天体全てが順行となり、「全員が前を向いて動いている」状態となりました。起業や入籍、引っ越しなど、何かを始めるのに相応しいタイミングです。


先週に引き続き、水星と天王星(刷新・改革)、太陽と火星(勇気・意欲)が調和的に繋がっています。今週はそこに、2つの「殴り合いの関係」が加わってきます。1つ目は太陽と天王星、2つ目は火星と金星(愛と喜び)です。

これらの星の配置により、「理論VS理論」「正解VS正解」という図式が見えてくるかもしれません。

立場が違うと、「理論」も「正解」も変わってきます。どこから物事を見ているのか、その視点が明らかになっていきそうです。

政治の分断、仕事での意見の食い違い、男女関係の諍いなど、あらゆるところで対立が生まれる気配。派閥争いは激化するかもしれません。それに加えて、シーライオニングや水掛け論といった、不毛な議論の応酬も見られそうです。

「はっきりとした物言い」に、真偽も問わず多くの人が従ってしまうのは、「軽・早・安」を優先してきた社会に原因があります。

あまりに情報が多すぎるのも、混迷を生む要因になっているでしょう。システムにとらわれずに思考し、社会とその中での自分の立ち位置を客観的に観察したい週です。

蠍座の星模様

縁側の優しさ

蠍座は「愛する人には徹底的に尽くす」傾向があります。(自分が「好き」とジャッジした相手のみ)。愛する人以外をモブとして見ているかもしれません。

先週に引き続き、3月までは「奉仕的でいることを通じて学ぶ」タームです。今週は、愛する人(特別な人)だけではなく、その周辺の人にも優しさと気遣いを忘れずにいましょう。

イメージとしては、家の中の奥座敷に招き入れなくても、庭先や縁側での対応で十分です。

太陽に対して、火星は調和的に繋がっていますが、天王星は激しく殴り合うようなコンタクトを取ります。

その影響で家族や仲間(もしくはパートナーの親など)に関するアクシデントやトラブルがあるかもしれません。“雨降って地固まる”を目指して、主体的にサポートをすること。

また、水星と天王星の調和的な配置により、混乱している人に的確なアドバイスができそうです。冷静さが活かせます。人助けが自分の運を良くしていくのでためらわないことです。

火星と金星がせめぎ合う影響で、遊び心や怠け心が膨らみ、やらねばならないことが後回しになりがちです。現実逃避しても課題は消えないので、面倒なことは勢いをつけて処理していきましょう。

今週、月は牡牛座エリアから獅子座エリアへと向かい、「上弦」です。2月6日の「獅子座の満月」に向かって、どんどん膨らんでいきます。特に蠍座は5日に仕事の場面で成果を確認するようなことがありそうです。

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サックス奏者・馬場智章と共鳴する、〈テクニクス〉のデザイン哲学

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