Feel

1月30日〜2月5日 牡羊座の運勢【ブルータス週間占い】

毎週月曜8時更新、占星術師・七嶋ナオさんによる12星座別「ブルータス週間占い」。仕事や人間関係に活かせるアドバイスをロジカルにお届け。今週の牡羊座(3/21~4/19生まれ)の星模様は?

Text: Nao Nanashima / Edit: Motoko KUROKI / Illustration: Aurélie Garnier

今週の空模様

「知的探求は(それが本質的なものであろうとするならば)、つねに『私は何を知っているか』ではなく、『私は何を知らないか』を起点に開始されます。そして、その『答えられない問い』、時間とは何か、死とは何か、姓とは何か、共同体とは何か、貨幣とは何か、記号とは何か、交換とは何か、欲望とは何か……といった一連の問いこそ、私たちすべてにひとしく分かち合われた人間的な問いなのです」
──『寝ながら学べる構造主義』内田樹 

占星術で読む基本の10天体全てが順行となり、「全員が前を向いて動いている」状態となりました。起業や入籍、引っ越しなど、何かを始めるのに相応しいタイミングです。


先週に引き続き、水星と天王星(刷新・改革)、太陽と火星(勇気・意欲)が調和的に繋がっています。今週はそこに、2つの「殴り合いの関係」が加わってきます。1つ目は太陽と天王星、2つ目は火星と金星(愛と喜び)です。

これらの星の配置により、「理論VS理論」「正解VS正解」という図式が見えてくるかもしれません。

立場が違うと、「理論」も「正解」も変わってきます。どこから物事を見ているのか、その視点が明らかになっていきそうです。

政治の分断、仕事での意見の食い違い、男女関係の諍いなど、あらゆるところで対立が生まれる気配。派閥争いは激化するかもしれません。それに加えて、シーライオニングや水掛け論といった、不毛な議論の応酬も見られそうです。

「はっきりとした物言い」に、真偽も問わず多くの人が従ってしまうのは、「軽・早・安」を優先してきた社会に原因があります。

あまりに情報が多すぎるのも、混迷を生む要因になっているでしょう。システムにとらわれずに思考し、社会とその中での自分の立ち位置を客観的に観察したい週です。

牡羊座の星模様

忌憚なく

12星座のスタートでもある牡羊座は「せっかち」な星座です。今週は物事が気持ち良くスピーディに動く部分もありますが、そんな速い動きの中でも細やかな気遣いを意識すると良さそうです。

先週に引き続き、太陽と火星がハーモニーを奏でています。未来の計画を友人たちと熱く語るようなイメージです。言葉の説得力が増すタイミング。

地上で周囲を見渡すのと、宇宙から地上を見下ろすのとでは、見える範囲も、スケール感も全く違ってきます。

今週は宇宙から見下ろすように、多面的に考えることができれば良いでしょう。

また、水星と天王星も先週から調和的に繋がっています。成果に繋がるアイデアがたくさんひらめき、企画書がスラスラと書けそうです。

太陽と天王星が激しく殴り合うようなコンタクトを取ると、熱く繰り広げられている議論がさらにヒートアップし、意見の食い違いが目立ってくるかも。

落としどころを見つけていくのも大切ですが、今週は、議論を素早くまとめるよりも互いを理解することに重点を。それぞれの前提条件や考え方を全部出し合っていくプロセスが求められます。

また、火星と金星がせめぎ合う影響により、「本音の出し方」で悩むかもしれません。ストレートに、言葉を飾らずに伝えることが“誠意”と牡羊座は思いがちですが、「伝わるように言葉を使う」ことを意識しましょう。「意思表明」は「意思疎通」ではありません。

今週、月は牡牛座エリアから獅子座エリアへと向かい、「上弦」です。2月6日の満月に向かって、どんどん膨らんでいきます。意欲や感情も大きく膨らむときです。

さらに3日〜4日は月が蟹座を運行し、情動に突き動かされやすいタイミングになりそうです。なにかあっても反射的に動かずに、一呼吸おいて対応しましょう。

左から齋藤精一、服部滋樹。柴田文江、倉本 仁

未完成なものから可能性を見出す。大阪・関西万博から生まれる“共創”のデザイン

語る / PR