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11月7日〜11月13日 水瓶座の運勢【ブルータス週間占い】

毎週月曜8時更新、占星術師・七嶋ナオさんによる12星座別「ブルータス週間占い」。仕事や人間関係に活かせるアドバイスをロジカルにお届け。今週の水瓶座(1/20~2/18生まれ)の星模様は?

Text: Nao Nanashima / Edit: Motoko KUROKI / Illustration: Aurélie Garnier

今週の空模様

「神のいますのは、農夫が固い土を耕している場所、道路工夫が石を砕いている場所だ。晴れた日も雨の日も、神は彼らの傍にいて、着物は塵にまみれている。おまえもその法衣を脱ぎ、神に倣って塵芥の所に降りて来い。」
──ラビンドラナート・タゴール『タゴール詩集 ギーターンジャリ』より

11月8日に牡牛座エリアで月食を伴う満月があります。月食は、日食と同じく、占星術の概念では「凶兆」に分類されます。

古代より数えきれないほどの凶兆という予言を乗り越えて今現在があります。過度に怖がる必要はありませんが、極端な出来事が起こり得るので少し注意を。

月食はとくに観測エリアに影響があるとされており、今回は日本も観測可能エリアです。今週は世の中の流れの切り替えポイントになる可能性があります。

月は逆行中の天王星(改革・刷新)とともに牡牛座エリアで重なり、太陽は金星(愛・喜び)水星(知性・コミュニケーション)を伴って蠍座エリアを運行しています。

そして、向かい合っている太陽と月の両者に対して厳しい配置にいるのが土星(制約・責任)です。

この月食を伴う満月のタイミングでは、土星が「日本」という国にとっては重要な位置を運行しています。そのため、他のタイミングの日食や月食よりも、日本に住む人たちに星々のざわめきがプレッシャーとなって届きやすいかもしれません。

牡牛座は、物質的なものを象意とし(I have)、蠍座は精神的な依存や執着を象意に持っています(I desire)。

今週は、そのような要素の見直しがなされそうです。社会全体の財産(税)と個人財産の境目を引き直そうとする働きとなるかも。

何に価値があって、何を頼りに生きていこうとするのか、自分が何をどう所有しているのか、再確認する必要が出てきそうです。

火星(意欲・闘い)と海王星(夢や幻)・木星(成長・拡大)もぶつかり合います。火星がもたらす使命感が偽善を焼き払おうとし、激しい議論が巻き起こります。

この議論はむやみで独善的な視点のものかもしれません。そこに海王星が混沌を招き、デマやプロパガンダ、SNSの炎上などが激しくなりそうです。

全体的に緊張感がある配置になっていますが、唯一、海王星と金星が調和的に繋がっていることで、「優しい夢を見ましょう」と鎮痛剤を投薬しているような柔らかさがあります。しかし、現実から離れて夢を見続けるにはハードな週になりそうです。

水瓶座の星模様

光と影のコントラスト

太陽・金星・水星が蠍座エリアを運行していることで、仕事運がとても良くなっています。仕事を通じて自己肯定感が高まり、自分はなくてはならない存在だと喜びが溢れてきそうです。

しかし、月食を伴う満月の影響で、この仕事の好調さという光が「濃い影」を落とすようなイメージがあります。仕事が楽しければ楽しいほどに、家やプライベートでの自分の存在意義や居場所について違和感を持つかもしれません。

水瓶座エリアを運行している土星は、「私は正しい」と主張し、その強さや確かさは仕事に良い刺激となりそうです。

いっぽう月食がもたらす飢餓感はプライベートな場面に表れ、「もっと尊重してほしい」という声になりそうです。家族やパートナーへの強い要望が噴出してしまうかもしれません。

冷静になるために要望を書き出して、家族会議の場をつくると良いでしょう。

先週に引き続き、逆行中の火星と、海王星+木星の影響で「爆発的な力を伴った創造性」がテーマとなっています。

水瓶座がやっていることに他の人たちも、面白そうだな、と集まってくるかもしれません。うっかり散財しやすい時期でもあるので、「楽しい」という気分に流されすぎないようにしましょう。

左から齋藤精一、服部滋樹。柴田文江、倉本 仁

未完成なものから可能性を見出す。大阪・関西万博から生まれる“共創”のデザイン

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