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10月31日〜11月6日 蠍座の運勢【ブルータス週間占い】

毎週月曜8時更新、占星術師・七嶋ナオさんによる12星座別「ブルータス週間占い」。仕事や人間関係に活かせるアドバイスをロジカルにお届け。今週の蠍座(10/24~11/22生まれ)の星模様は?

Text: Nao Nanashima / Edit: Motoko KUROKI / Illustration: Aurélie Garnier

今週の空模様

「君は決して無用者ではないのだ。君にはどうしても生きていてもらわなければ困る。君でなくてはできないことがあるのだ。ほら、ここに君の手を、君の存在を、待っているものがある。
──もしこういう呼びかけが何らかの『出会い』を通して、彼の心にまっすぐ響いてくるならば、彼はハッと目覚めて、全身でその声を受け止めるであろう。」

──神谷美恵子『生きがいについて』

太陽・金星・水星が蠍座エリアを運行し、逆行中の木星・海王星が魚座にあります。基本の10天体中5天体が「水のエレメント」に滞在中となります。

「水のエレメント」が司るのは「感情」「情動」「心の繋がり」です。中でも蠍座の持つ要素は、固く結ばれた絆による共同体の強さを求め、狭く、深く、濃い関係性の育みとなります。自分の魂の声に素直になって、偏愛を貫くこともあります。

また今週は「火のエレメント」である牡羊座、獅子座、射手座のエリアにはほとんど天体が運行せず、「火のエレメント」の司る「情熱」「意欲」「勢い」が減り、落ち着いた、静かな空気が広がりそうです。

週の後半に行くほど、太陽・金星(愛と喜び)・水星(知性・交流)と、土星(責任・社会性)、天王星(改革・刷新)との配置に緊張感が高まってきます。

社会の仕組みに対する様々な意見や価値観、利害がぶつかり合い、一度公式な発表があったものでも二転三転するかもしれません。政府が決めようとしている制度に対して市民側の意見をぶつけていくには良いタイミングです。

平和や公平さというものは、ただ待っていて現れるものではなく、絶え間ない訴えによって勝ち取るものでもあるからです。

先週に引き続き、逆行中の火星と、海王星(夢や融解力)が厳しくぶつかり合う配置になります。さらに逆行中の木星(成長・拡大)も魚座エリアにいることから、嘘やデマも多くなり、何を信じたら良いのか不明瞭になりそう。

それでも「このままではいけない」と闘う意欲が湧き上がり、明るい未来のための革命を求める声が大きくなりそうです(デモや集会による知恵の共有と、勇気と言論の力強さ)。


蠍座の星模様

大人力

自分自身のエリアである蠍座エリアに太陽・金星・水星が運行しています。

「入れ込む才能」が蠍座にはあります。何かに(人でも作業でも)入れ込むと「重さ」が生まれ、愛(もしくは執着)が生まれます。

蠍座の深い愛の力は、ダークなもの、アンダーグラウンドなものをも許容し、抱きしめて癒やす力があります。バイオレンスなものとも親和性があったり。

誰にも理解されなくても、魂が満たされることを優先できるのは蠍座的な強さでもあります。内なる確信を持っていられそうな時期になります。

しかし、週後半になると、この蠍座エリアの天体たちと、水瓶座エリアの土星、牡牛座エリアの天王星が激しくぶつかり合う配置になっていきます。

この影響によって、信念や愛情の面で、自分と家族もしくはパートナーとの間で温度差が生じ、精神的ダメージを受けるかもしれません。

心無いひと言を言ってしまったり、言われてしまったり、怒りによって自分が意固地になるかも。

状況を変えたいと望むならば、チャンスでもあります。離婚や離別もときには良い選択です。

逆行中の火星と、海王星+木星の影響で、先週に引き続き「自分のやりたいことに横やりが入りやすい」雰囲気です。

やりたいことを身近な人に反対され、むきになって強引に実行に移したりしてしまうかもしれません。自分の信念や愛を貫こうとする素直な気持ちが、場合によってはわがままになってしまうかも。それでトラブルが生じやすいタイミングです。

一方で、受け身でいることでわがままな誰かに振り回されることもありそうです。波風立てない自己主張を工夫することが求められそうです。

ダンプ松本役 ゆりやんレトリィバァ

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