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10月10日〜10月16日 蟹座の運勢【ブルータス週間占い】

毎週月曜8時更新、占星術師・七嶋ナオさんによる12星座別「ブルータス週間占い」。仕事や人間関係に活かせるアドバイスをロジカルにお届け。今週の蟹座(6/22~7/22生まれ)の星模様は?

Text: Nao Nanashima / Edit: Motoko KUROKI / Illustration: Aurélie Garnier

今週の空模様

「希望は複雑な色をしている/裏切られた心臓の赤/日々の灰色/くちばしの黄色/ブルースの青にまじる/褐色の皮膚/黒魔術の切なさに/錬金術の夢の金色/国々の旗のすべての色に/原始林の緑 そしてもちろん/虹のてれくさい七色/絶望は単純な色をしている/清潔な白だ」
──「色」谷川俊太郎(*スラッシュは改行を表しています)

今週の10日は牡羊座エリアでの満月。満月は新月で蒔いた種の実りを収穫するとき。今年の4月の牡羊座新月からフォーカスしてきたことが「満ちる」ようなタイミングです。

この半年の間に、自分という命と世界全体のバランスについて考察を深めるきっかけとなった体験もあったかもしれません。それは、「自然の中での人間の在り方の模索」とでも言うべきものでした。

人がつくった社会制度や文化を遠い過去から再編成するきっかけ。当たり前と思っていることほど見直す必要があると思い出されるときでした。

今回の満月のテーマは、新月テーマを受け止めつつ「複雑さを内包し深く考えること」となります。

私たちがバラバラに生きていることを確認し、一つのものになれないのだと、納得をするタイミングになりそうです。世界を「一色」にしないこと。多様で多彩な色がそこにあると認めること。

男と女、善と悪など、私たちのなかにあるあらゆる対立概念を、分断ではなく相補的に存在するものとして捉える。そして、多様さのみならず無秩序までもを包括し道を歩んでいく。そのために長考していく場面です。

正解は無数にあり、「唯一の正解」を得ることはできないと知ることが大切です。そのなかでそれぞれがそれぞれの「正解」や「本質」を求めて考えることが今週のテーマ。

「未完成」なままでの継続。完成しないことを恐れずに、過去の反省を踏まえてより良い道を考え抜く満月です。

蟹座の星模様

いったん休憩

今週の牡羊座エリアの満月は、この半年間に試行錯誤をしてきた「仕事の本質が見えてくる」タイミングです。

もしかすると、この半年間は山の五合目で迷子になっているような状態だったかもしれません。この満月で、霧が晴れ、正しい登山道がわかり、山頂が見えてくるようなイメージです。

ただし、見えてきたからこそ、道のりの複雑さも理解することになるかもしれません。

「理解=解決」ではないのですが、本質が見えれば作戦を立てることができます。重要なものがクリアになっていきます。気持ちを上向きに保っていましょう。

この半年の間、仕事を上手くできたことも、できなかったこともあったでしょう。

トラブルを誘発しやすい火星(意欲・苛烈さ)の影響で、内心ではイライラしたり、ソワソワ焦ったりすることもあったかも。それでも忍耐力を持って仕事に挑んだことは、経験としても実績としてもプラスのものとして残っているはずです。

また、この満月は「キャリアアップや社会参画」を意味する場所で起きています。転職や転属を考えたりすることもありそうですが、今はまだ計画のまま、実行するのを待ちましょう。よく考えて、観察するのが大事です。

11日に水星(知恵・コミュニケーション)が「家庭や家族」「自室や居場所」などを意味する場所を運行し始めます。

同じ場所に金星(愛と喜び)もいることから、自室でのびのびと雑誌を読んだり、ネットサーフィンしたりすることで良い情報を見つけられるかもしれません。

今週は今後の仕事をどうしたいのかを長い目で考え、焦らずに情報収集するのが良さそうです。

左から齋藤精一、服部滋樹。柴田文江、倉本 仁

未完成なものから可能性を見出す。大阪・関西万博から生まれる“共創”のデザイン

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