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9月19日〜9月25日 射手座の運勢【ブルータス週間占い】

毎週月曜8時更新、占星術師・七嶋ナオさんによる12星座別「ブルータス週間占い」。仕事や人間関係に活かせるアドバイスをロジカルにお届け。今週の射手座(11/23~12/21生まれ)の星模様は?

Text: Nao Nanashima / Edit: Motoko KUROKI / Illustration: Aurélie Garnier

今週の空模様

「本当の鍵は他者の重みをしっかりとらえることなのだ。他者は自分の拡大形態ではないこと、それは自分と異質な存在者であること。よって、他者を理解すること、他者によって理解されることは、本来絶望的に困難であることをしっかり認識すべきなのである。」
——『〈対話〉のない社会』中島義道 

今週、太陽は乙女座エリアを抜け、23日に天秤座エリアを運行し始めます。

占星術での1年の起点は「春分点」で、牡羊座の最初の日も同じタイミングとなります(例年3月21日前後)。対向位置にある「秋分点」は天秤座の始まりであり、1年の折り返し地点となります。

占星術では、12星座一巡りで「誕生、成長、成熟、死」のグランドサイクルが描かれると考えます。

牡羊座=地上に誕生する、牡牛座=身の回りのことを五感を使って知る、双子座=好奇心を持って遊び、言葉を覚える、蟹座=仲間をつくる、獅子座=仲間から抜きん出る自己に注目する、乙女座=自分のできることを踏まえた上で社会に出ていく準備をする、と、各星座が象徴する流れ(ステップ)があります。

乙女座までが「個人の成長の時期」とみなされ、天秤座からは「社会に出る」「集団に参加していく」「社会的な人格に調整する」と、大人として振る舞わなければならない場面に切り替わっていきます。

天秤座のキーワードは「社交」「正義」「バランス」「美意識」と、凛とした緊張感のあるものです。

敵か味方かわからない相手を前に「交渉」や「契約」をすること、「私とあなた」という一対一の関係性も、天秤座の象意になります。

大人として出会い、互いに知ろうとするときに生まれる緊張感のあるつむじ風。見えないつばぜり合い、見えない決闘、社交界の厳しいルールやマナーを伴うやりとり。

今週、天秤座エリアを太陽が運行し、その対向位置である牡羊座エリアに木星が運行(逆行)しています。国と国の立場の違いなど、「集団Aと集団Bの対立」という要素が際立って見えてくるかもしれません。

個人レベルであれば、「自分と相手の違い」がテーマになりそうです。

天秤座と同じ「風のエレメント」に属する双子座エリアには火星(意欲・闘志)が、水瓶座エリアには土星(責任・制約)が運行し、調和的に繋がっています。

あちこちで議論が交わされ、社会の風通しが良くなっていくかもしれません。協定を結ぶための話し合い。

先週に引き続き基本10天体中6天体が逆行しています(水星・木星・土星・天王星・海王星・冥王星が逆行中)。

そのうち、水星はホームグラウンドである乙女座まで戻ります。8月中旬から下旬にあった出来事をもう一度確認するようなこと、もしくは、その時期に失くしたものが出て来たり、その時期に考えていた大切なことを思い出すことがあるかもしれません。

何かを“やり直し”することがあったとしても手間と思わずにいると良さそうです。

射手座の星模様

丁々発止(大乱闘〇マッシュブラザーズ)

今週は強い対人運が大波で押し寄せるようなイメージです。

荒々しさもあるので、その波に乗れる元気があるのか、乗らずにおとなしくしていた方が良さそうか、自分を見つめてみましょう。

闘いたい人には、アドレナリンがたくさん出て楽しそうです。元気のない人は意識して控えめにすると安全です。

太陽が天秤座に入り、牡羊座エリアを運行する木星と向かい合うこのタイミングで、「人脈運拡張」を試みると成果が出そうです。

面白いことをやっていると評判が広まり、どんどん人が集まってくるイメージです。社交力も高まるので、仕事用だけでなく、プライベート用の名刺を作るのも良さそうです。

土星と火星が調和的に繋がっている影響も相まって、他者との交流があちこちで起こり、勢いを増していきそう。

気をつけたいのが、悪い話も広がりやすいタイミングなので、過去を蒸し返したり、建設的でない批判(悪口)をしてしまったり、調子に乗って言わないほうがいいことを言ってしまったりすることです。

喧嘩するほど仲がいい、というケースもありますが、今週は喧嘩にならないようにコントロールしましょう。

また、今週は乙女座エリアを運行している金星(愛と喜び)に、天王星(改革・刷新)、海王星(夢や幻、融解力)、冥王星(極端さ・運命)の外惑星チームがコンタクトをとっています。

射手座にとっては、天の高い位置にある金星であり、仕事の場面での棚ぼた的幸運をもたらすかもしれません。

突発的な恵みであり、継続性はなさそうなので、それをあてにした冒険を考えるのは少し無謀かもしれません。気を引き締めていきましょう。

左から齋藤精一、服部滋樹。柴田文江、倉本 仁

未完成なものから可能性を見出す。大阪・関西万博から生まれる“共創”のデザイン

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