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8月29日〜9月4日 蠍座の運勢【ブルータス週間占い】

毎週月曜8時更新、占星術師・七嶋ナオさんによる12星座別「ブルータス週間占い」。仕事や人間関係に活かせるアドバイスをロジカルにお届け。今週の蠍座(10/24~11/22生まれ)の星模様は?

Text: Nao Nanashima / Edit: Motoko KUROKI / Illustration: Aurélie Garnier

今週の空模様

「『乙女(virginal)』が意味するのは、男性に隷属しない自立した完結性であって、夫や恋人の召使や奴隷ではないということであった。処女母神とは、性的結合によって妊娠したが、決して夫に従属しなかった女性の元型だったのである。」
――『サターン 土星の心理占星学』リズ・グリーン著、鏡リュウジ訳(青土社)

乙女座は、自分に降りかかる暴力や災いに対してやわな対応をする星座ではありません。理不尽な物事には隅々まで納得がいくように分析し、抵抗し、正していく力があります。

今週は先週に引き続き、メインテーマを担う太陽と火星(意欲・闘志)が殴り合うような配置。

サイン(星座)には、男性、女性の2つの“性別”があるとされています。能動性と受動性、昼夜、陰陽などの対概念に対応していると考えられます。天体には、男性、女性、中性の3つの区分があります。

今週は、バランス的に能動性(男性サイン)が多く、物事が動きやすい印象です。

太陽は女性サインである乙女座を運行していますが、男性天体である火星+男性サインの双子座に大きく揺さぶられています。この影響により、世の中の情報や仕組みについて明らかにしていこうという働きが起こりそうです。

畑にやってくる害虫を駆逐していくようなたくましさで、嘘や欺瞞を暴いていくこともありそうです。

厳しい分析眼を持つ女神のもとで、要らないものが明確になり、どんどん断捨離できるタイミング。

水星(コミュニケーション・伝達)、火星、木星(成長拡大)の3天体は調和的に繋がります。

水星は天秤座エリア、火星は双子座エリア、木星は牡羊座エリアを運行しています。

水星が運行する天秤座のモチーフである、女神アストライアーの持つ天秤は、公平と平等を表すものです。大きなスキャンダル発覚やスクープが世の中を賑わせるかもしれません。

蠍座の星模様

誤解を解いて

今週は、能動的な男性サインエリアを運行する天体が多いことから、女性サインの蠍座は活動しにくい雰囲気に囲まれてしまうかも。周囲だけが熱く盛り上がって、蠍座は冷静になって引いていくようなイメージ。

太陽と火星がぶつかり合う影響で、「友人知人の仲裁役」を務めることがあるかもしれません。

太陽がいるエリアは「人脈運」を意味し、基本的には、人気が出たり、良い引き立てがあったり、オファーをもらえるような運気です。

しかし、そこに火星(トラブル・火種)がハードに関わるので、揉めごとにならないように状況の説明や弁明、解説などの手間が発生するようなイメージがあります。

誤解が生まれやすいタイミングです。間違った噂話を信じて友人を傷つけたりしないように、早とちりには注意しましょう。

水星と火星、木星が調和的な配置になると、「誤解を解く」「相手をもっと積極的に知ろうとする」というパワーにできそうです。

蠍座は過去に人との間に起こった出来事について、自分なりの意味づけを頑なに持ち続ける傾向があります。

今週は、ずっと抱えていた記憶を誰かに話してみることで、イヤなイメージを溶かすように手放したり、違う意味づけで上書き保存できたりするかもしれません。

月は日々の気分や周囲の雰囲気(バイブス・バイオリズム)に働きかけます。今週、月の運行は、乙女座から天秤座、蠍座、射手座、へと移り変わっていきます。

週の序盤、29日午後から9月1日明け方まで、月は「無意識の海」を意味する場所を運行します。

水星と重なったあと、火星、金星とそれぞれ調和角度を取り、それから木星の正面につき、さらに土星とも調和角度を取り、順々にハーモニーを響かせます。

誰にも言えない気持ちや記憶を優しく慰撫してくれるような月です。ヨガをしたり瞑想したりするのもおすすめ。

1日午前から3日明け方までは「自分自身」を意味する場所を月が運行するので、セルフメンテナンスとして時間を使うことが向いています。

9月3日朝から金運が上がりそう。思わぬ臨時収入があるかもしれません。

先週からあった、土星(試練・責任)と、金星(愛と喜び)と、天王星(改革・刷新)の3天体の厳しいぶつかり合いは、今週後半には解けていきます。週末には心も身体も休息モードが吉です。

俳優の笠松将

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