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8月1日〜8月7日 山羊座の運勢【ブルータス週間占い】

毎週月曜8時更新、占星術師・七嶋ナオさんによる12星座別「ブルータス週間占い」。仕事や人間関係に活かせるアドバイスをロジカルにお届け。今週の山羊座(12/22~1/19生まれ)の星模様は?

Text: Nao Nanashima / Edit: Motoko KUROKI / Illustration: Aurélie Garnier

今週の空模様

「『私は』という叫び声を大事にしなくちゃいけないわけです。みんなと同じ考えや感受性は、哲学をつぶしていくわけですよね。百人のうち九十九人がBGMを望んでいても、『私は聴きたくありません』と言うことが大切なんです」
――中島義道『人生を〈半分〉降りる』

今週は、水星が乙女座エリアを運行し始め、木星は牡羊座を運行しています。この2天体は「インコンジャンクト」という位置関係を取るようになります。

「インコンジャンクト」は、全く異なる性質や立場の2つの存在が、意識して互いの違いを理解しようとする努力によって、多くを学ぶ、というイメージです。

乙女座のモデルは、ギリシア神話における農業の女神デメテルやその娘ペルセポネと言われることが多いですが、遡るとその原型は古代バビロニアの星座にある「畝の女神」です。いずれも農作業に関する女神です。

古代において、農作業での必要から発達したのが暦。暦は天体観測によって作られ、天体観測と文化が混ざり合い占星術の基となりました。

2021年に発見された粘土板からは、古代バビロニア人が三平方の定理を用いて畑の測量図を作成していたこともわかっています。

このような、測量的で数学的、物事を滞りなく管理するエッセンスを乙女座は持っていて、そこを運行する水星(知恵・交渉)は、乙女座的な能力をスムーズに発揮できるようにしてくれます。

木星は成長、拡大、成功、富、法や正義、宗教、楽観性、親切さ、寛容さなど多くの象意を含んでいます。ギリシア神話では主神ゼウスと紐づき、権力を行使する者としての存在感もあります。

今週木星は牡羊座エリアを運行しており、逆行を始めました。そのことにより、振り返りをしたり取りこぼしを確認したりするようなエネルギーがやってきて、権力や豊かさや富について再考するチャンスを与えてくれます。

牡羊座は12星座の中でトップバッターの“爆誕パワーの炎”。個人のもつ生命力を司ります。個々の命の健やかさを優先するための、富や法や正義(木星)を思い出すタイミング。

今週は、情熱を持ってトップに立つ木星牡羊座に、有能なブレーンの水星乙女座がつくイメージです。

木星牡羊座の幸せになろうとする「健全なエゴ」を守るために、水星乙女座の知恵が活かされると良い場面です。水星の、理路整然と物事を整理し計画を進める能力を活用することで、自分自身の「豊かさ」を掴む具体的なアイデアが出てくるでしょう。

太陽は先週に引き続き獅子座を運行して社会全体を明るく照らし、「社会正義」についての討論が熱く燃えそう。

また、火星(意欲・闘争心)は天王星(改革・刷新)と牡牛座エリアでぴったりと重なった後に、土星(試練・責任)と厳しい配置に。やりたいことをやれるようにするための作戦会議。

金星(愛と喜び)は冥王星(極端さ・運命的な力)と真向かいになり、調停として海王星(夢や妄想)が介入。夢と希望と妄想の区別が難しくなりそうです。

山羊座の星模様

作戦通りに

太陽が「深い縁(しがらみ)」や「繋がりの中での変容」「継承(先祖代々)」を意味する場所を運行している影響で、親や親戚と顔を合わせたり、縁の深い人と会ったりしそうな気配。

特に週前半は木星が太陽を応援しているような配置になるので、地域や地元の人との交流もプラスされるかも。夏祭りや地域のイベントなどに参加するようなイメージです。

冥王星と海王星と仲良く繋がっているところに、金星が加わり、三者間で調和的な配置となります。

ご先祖さまの計らいで「運命のパートナー」との出会いがあるかもしれません。リラックスモードでコミュニケーションをするのが良さそう。

逆行中の木星と、乙女座を運行する水星の影響で、家族や所属するチームメンバーとの絆を育めるタイミング。

メンバー一人一人の本音や希望をヒアリングし、鋭い観察眼をもって、落としどころを見つけたり、不安を解消したりして、より良い役割分担を実現することができそうです。

また、火星と天王星がぴったりと重なった後に、土星と厳しい配置になる影響で、自己表現のためにやりたいことが見つかって衝動的に始めるようなシーンに見えます。

手応えを感じているならば進む方が良いでしょう。さらに、5日に水星が乙女座エリアを運行しだすと、その新しい情熱をスムーズに実行に移すアイデアが思い浮かぶかも。

周囲の人たちと調整や作戦会議をしつつ、やりたいことをやりましょう。

左から齋藤精一、服部滋樹。柴田文江、倉本 仁

未完成なものから可能性を見出す。大阪・関西万博から生まれる“共創”のデザイン

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