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7月25日〜7月31日 牡牛座の運勢【ブルータス週間占い】

毎週月曜8時更新、占星術師・七嶋ナオさんによる12星座別「ブルータス週間占い」。仕事や人間関係に活かせるアドバイスをロジカルにお届け。今週の牡牛座(4/20~5/20生まれ)の星模様は?

Text: Nao Nanashima / Edit: Motoko KUROKI / Illustration: Aurélie Garnier

今週の空模様

「山の向こうから、夜明けがやってくる。圧倒的な朝の光、金とオレンジが透明な光線になって大地を訪れる。私が最も愛し、神聖に思う瞬間。濃い緑の間に光がきらめいて、満ちてゆく。何もかもが勢いのいい夢に思える。」
――吉本ばなな『SLY』

古代、財産と食料とは同義でした。古代メソポタミア地方でも麦の栽培のため暦が作られ、暦のために天体観測がなされ、天体観測から神話が生まれ、占星術の原型が生まれたのです。

財産を増やして、安心、安定して暮らしていきたい、と願うのは古代人も現代人も同じです。

今週の獅子座エリアで起こる新月は、そのような“財産”について再考をしていくための大きな気づきがあるタイミングになります。

「私たちの財産や豊かさについて」をテーマにした、力強い切り替えポイントがやってきます。富の再分配をどのようにしていくのかがテーマになるでしょう。

この新月には成長拡大を司る木星が調和的に繋がり、些末なことに気を取られずにしっかりとデータをもとに判断できる聡明さをプラスします。

これまで関心のなかった周囲の状況に目を向けて、自分が最先端ではなく“時代遅れ”だと気がつくとき。一瞬、自信を失うかもしれません。

しかし、克服すべき課題や目標もはっきりし、ショックを原動力にできるので、現実に直面することは悪いことではありません。新しく仕切り直しができるチャンスです。

天高い場所を、夢とイマジネーションを司る海王星が運行し、運命や抗えない大きな力を司る冥王星と調和的に繋がっています。イニシエーションをもたらす配置。

良い意味で読めば、過去の素晴らしい記憶の中で、魂の輪郭線を確認できるような“魔法の雨”が天から降り注ぐイメージ。

悪い意味で読めば、強力な魔王のような支配者の見せる夢に人々が陶酔して過去に浸ってしまうような情景です。

海王星が人々に見せる夢は、人類全体や社会全体(大きな目的意識)に自分という個人を捧げて、生き方に筋が通り、道のりがクリアになっていくというものです。人生の純化であり、無駄と判断されたものとは決別していきます。

できれば、良い展開に繋がるように、この新月からの半年後の獅子座満月のタイミングまで、自分が見ようとしているもの(希望)は何であるのか、自覚的でいる方が良いでしょう。過去を振り返るにしても執着しないようにしましょう。

また、新月には、願い事がすでに叶った形で天に宣誓する「アファメーション」が効果があると言われています。各星座ごとにテーマが変わりますが、「どんな希望を持ち、時代遅れの価値観からアップデートするか」というのは共通します。

宣誓を5~10個、便せんや手帳などに書いて意識することで、半年後の獅子座満月のときにその宣誓が現実になっているというおまじないです。

牡牛座の星模様

急展開もあり

新月と木星の影響は「家庭や家族」「自室や居場所」「地縁」などを意味する場所に表れます。

キーワードは“世代交代”です。家族内での役割は、ライフステージによって変化していくものですが、今週が一つの節目になるかも。もしくは、所属する家族的なチームの中での新陳代謝の様子。

また、地元では常識だったり、家族間では当たり前だった考え方が“時代遅れ”であることを痛感するタイミングになりそうです。

海王星と冥王星の影響で、何を誰と学んだのか過去を振り返り、自分らしさについてあらためて考えることができそう。懐かしい人と交流したり、昔読んだ本を読み返すのもよいでしょう。

牡牛座エリアにいる火星が、天王星にどんどん近づいています。その影響により、今の自分を勢い良く打ち破っていく力を感じるでしょう。

そこに水星が激しくぶつかる配置となり、問題解決のアイデアが急浮上してくるかもしれません。転職や引っ越し、独立などを具体性を持ってイメージすることになりそう。

愛と喜びを司る金星が、気楽に話を聞いてくれる心優しい友人とのカフェでのおしゃべりのような雰囲気をもたらします。たまには誰かに愚痴を聞いてもらうのも良いでしょう。

新月アファメーションのテーマは、「家族という概念」「帰属しているもの」について天に宣誓すると良いでしょう。

例えば、「家族内の役割分担を改めました」「今の自分にフィットしている居場所を見つけました」などです。

左から齋藤精一、服部滋樹。柴田文江、倉本 仁

未完成なものから可能性を見出す。大阪・関西万博から生まれる“共創”のデザイン

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