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6月27日〜7月3日 蠍座の運勢【ブルータス週間占い】

毎週月曜8時更新、占星術師・七嶋ナオさんによる12星座別「ブルータス週間占い」。仕事や人間関係に活かせるアドバイスをロジカルにお届け。今週の蠍座(10/24~11/22生まれ)の星模様は?

Text: Nao Nanashima / Edit: Motoko KUROKI / Illustration: Aurélie Garnier

今週の空模様

「民衆とは、無知ではあるけれども真実を見抜く能力はもっているのだ」
――『政略論』ニッコロ・マキャヴェッリ

新月は、年に12回ある「新しいスタート」「仕切り直し」「リセット」のチャンスです。

各星座ごとに新月のテーマが変わりますが、今回共通するテーマは「直感と理性の良いとこどり」です。

宣誓を5〜10個、便せんや手帳などに書いて“願掛け(アファメーション)”をすることで、半年後の蟹座満月のときにその宣誓が現実になっているかもしれません。

今週29日に蟹座エリアで新月が起こります。

この新月に対し、牡羊座エリアを運行している木星(成長拡大)が激しくぶつかっています。

人間の内側の荒ぶる野性に、良識の服を着せるような、トレーニングをする作用が生まれます。どんなふうに服を着せるかは、誰か理想的なお手本となる人を見つけて真似るといいでしょう。

野性や直感を抑えるのではなく、その生き生きとした生命力を保ちながらも、社会の良識やルールから逸脱しないようなイメージ。

そして、多くの人と理念を共有して練り歩き、広く世の中に働きかけるような場面です。社会の中で、自分がどのチームに所属したいのかを意識するような流れがあります。

誰を“手本”とするのかがポイントになりそうです。

また、今週は全体を通して、「世代的な事象」「社会全体を揺るがすもの」を司る冥王星と、意欲やバイタリティを司る火星がぶつかり合う配置が続きます。

この位置(山羊座28度)の冥王星は、新しい時代の兆しを見てきた人に似ています。

これが、今までとは違うアプローチによって社会や個人に大きな変化を促していきそうです。

それを受けて、火星(牡羊座26度)は、ありとあらゆる方法を手当たり次第に試すような活発さを発揮していきます。

社会的立場の逆転が生まれる“革命的な動乱”の要素もある配置なので、大きな事件や事故の勃発もあるかもしれません。

蠍座の星模様

進化する兆し

新月は蠍座にとって「遠方への旅」「ここではないどこか」「体系的な叡智」を意味する場所で起こります。

新月が起こる蟹座と蠍座は、同じ水のエレメントであり、調和的に強く影響をし合う関係にあります。

良いひらめきや叡智を自分のものにするために、手本をもとにまねしていくと効果が高く出そうなタイミングです。

ロールモデルになるような人を見つけて、硬化していた自分の世界の殻を壊していくイメージをすると良いでしょう。

冥王星と火星の影響も新月の効果に似ています。人との対話やならうこと(習う=倣う)ことによって運気が上がります。

自分よりも未来を見ている視点、別の座標を知っている人に大きく刺激され、チャレンジしたいことが増えるかもしれません。

また、知性やコミュニケーションを司る水星の影響は、物事や誰かに深くコミットメントしたときに、真実の智慧の鉱脈に触れるようなイメージがあります。

知的探求心を持つことで得るものが多くありそうです。新月アファメーションは、「高度な学び」「海外や遠方との関わり」について天に宣誓すると良いでしょう。例えば、「良い海外の文献に出会えました」「良い知的研鑽ができました」などです。

俳優の笠松将

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