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6月13日〜6月19日 水瓶座の運勢【ブルータス週間占い】

毎週月曜8時更新、占星術師・七嶋ナオさんによる12星座別「ブルータス週間占い」。仕事や人間関係に活かせるアドバイスをロジカルにお届け。今週の水瓶座(1/20~2/18生まれ)の星模様は?

Text: Nao Nanashima / Edit: Motoko KUROKI / Illustration: Aurélie Garnier

今週の空模様

「貝殻をひろうように、身をかがめて言葉をひろえ。ひとのいちばん大事なものは正しさではない」
――長田弘『渚を遠ざかってゆく人』

14日には射手座エリアで満月があります。昨年12月4日の射手座エリアでの新月でアファメーションをした人はそのテーマの収穫のタイミングになります。

射手座新月は「利他的な愛」や「物やお金に執着せずに人に施す心」「慈悲や慈愛」「寛容さ」の再発見でした。

自分の価値観が確立されていても、ときには異なる意見や立場の人と交流することが大切です。

今週の満月では、それを大勢の人がいる場で実感するかもしれません。未来へのヴィジョンを引き寄せる力のあるような満月です。

同じく14日には順行に戻っていた水星(知性やコミュニケーション)が、ホームグラウンドの双子座エリアを運行し始め、「知的な活動と社会の連携」が強まります。

また、試練と責任を司る土星は、愛と喜びを司る金星と厳しくぶつかり合う配置になります。これまでの時代に「良いもの」「愛や喜びである」とされていた事柄などの見直しをしていきます。

例えば、美談に仕立ててしまっていた無料奉仕的な労働を、“やりがい搾取”である、と認識するような場面。“正しいこと”の再設定をするときかもしれません。

今週は、水瓶座エリアを運行している土星の存在感がぐっと高まるタイミングとなります。

土星が司るのは、試練と責任の他、「足場や土台」「構造を支えるもの」「制約や節制」「時として障害となるもの」などです。

水瓶座のエッセンスは多様性を尊重し、性別、年齢、社会階級、文化などによって“制限されない”ことや、未来志向、独自性を尊重するものです。

土星の“制約力”と水瓶座の”制限されない力”が組み合うことにより「制限されないためのルール」を獲得していく力になります。

これらの土星・水瓶座のテーマに対して、双子座エリアを運行中の太陽が調和的な関係性で結びつき、鈍くなっていた理不尽な制約や暴力的な出来事に対する感覚を取り戻していきます。

繊細なセンサーを働かせ、社会問題としてフォーカスし、「個人の知性を社会(集団)の中で活かす方法を模索」する意識が高まっていきます。

水瓶座の星模様

程よいドライブ

太陽は「創造性」や「恋愛」や「楽しいアクティビティ全般」といった、遊びや喜びを意味する場所を運行し、「自分自身」を表す水瓶座エリアを運行する土星と調和的に繋がります。

太陽が運行している双子座と水瓶座は同じ「風のエレメント」であり、心地よく会話のキャッチボールをしているような関係性です。

理知的に、論理的に、現状を確認し、アイデアを出しながら、楽しい遊びの計画を立てたりして、創造的な力がみなぎってきます。

火星と木星が「コミュニケーション」「気軽な交流」「ワークショップ」などを意味する場所を運行していることも相まって、より多くの声が集まり、賑やかなカフェのような雰囲気が広がります。

土星と太陽が調和状態を「遊びのスピード感のアクセル」とたとえるならば、土星と金星の緊張状態は、「やらねばならないことによるブレーキ」と呼べます。

金星が運行しているのは「自室」や「地元地域」を表す場所です。家族との折り合いや、地元のメンバーとの調和、自室で休む時間も大切にし、安全運転を心がけるように、クリエイティブな時間を過ごしましょう。

射手座エリアでの満月は、水瓶座にとって「人脈運」や「抜擢運」「応援してくれる人」を意味する場所で起こります。

昨年12月の射手座新月では、「人と人を繋げるものを規格から外れた人たちから学び、社会的成功にこだわらずに、慈愛や寛容さを見つけていく」ということがテーマでした。

今回の満月では、それぞれの自由や異なる価値観を認めることによって、「だから自分も自由でいいのだ」と腑に落ちるような気持ちになるかもしれません。

左から齋藤精一、服部滋樹。柴田文江、倉本 仁

未完成なものから可能性を見出す。大阪・関西万博から生まれる“共創”のデザイン

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