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3月7日〜3月13日 蠍座の運勢【ブルータス週間占い】

毎週月曜8時更新、占星術師・七嶋ナオさんによる12星座別「ブルータス週間占い」。仕事や人間関係に活かせるアドバイスをロジカルにお届け。今週の蠍座(10/24~11/22生まれ)の星模様は?

Text: Nao Nanashima / Edit: Motoko KUROKI / Illustration: Aurélie Garnier

今週の空模様

《もうひとつの道がある。透明な革命を選ぶことだ。ゆるむことで強くなる。攻撃力を捨てることで生き残る。眠ることで目覚める。価値観の網の目を変えて、物理的には指一本触れることなく世界を覆すのだ。》
――穂村弘『透明な革命』

今週の10日に、知性や言語感覚を司る水星が魚座に入ります。それにより、魚座エリアには太陽、水星、木星、海王星の4天体が運行することとなり、世の中に「魚座的な要素」がさらに増えていきます。 

「魚座的な要素」とは、人間中心主義のルールや構造、差別主義や権力主義のヒエラルキーを打破し、生き物としてのプリミティブな感性を大切にしていくことであり、スピリチュアルな感性とも言えます。

非言語的なアートや音楽とも親和性が高く、多様性があることが当然であり、包摂的な社会がイメージされます。ゆるむことで強くなる世界です。

さらに13日には、太陽が海王星に重なります。

海王星は「集団の夢」「集合無意識」であり、社会が持つ幻想や欲望、希望や願望を司ります。個人の思いというよりも、時代思潮を表す天体です。

海王星は魚座の支配星(守護星)であり、互いに似通った性質を持ちます。

境界線を溶かしていくような作用や、忘我状態(トランス)や霊性や宗教への陶酔や傾倒的な姿勢と関連し、”現実とは幻影である”という夢想的なエネルギーです。

世界全体が、ひとつの気持ちという”被膜”に包まれるような、強大な妄想の中にはまり込むかもしれません。

太陽は「意識」「目標に向かって進もうとする力」であり、海王星と重なることで、集団的な祈りや願いを感知するようになります。

それによって社会に超ヒューマニズム的な思想を含む潮流が生まれ、育つタイミングとなります。

アート、音楽、映画、ドラマなどのジャンルで旋風を巻き起こす作品が出てきたり、夢が現実味を帯びたりしてくるかもしれません。

蠍座の星模様

純真さが大事

創造性や恋愛やイベントなど、喜びを意味する場所に太陽・水星・木星・海王星の4天体が運行します。

先週の新月のテーマ「世界が新鮮に見える・拘泥していたものに気がつく」を保ちつつ、フレッシュな気持ちで喜びを見出していく週です。

心が躍るようなことや、うっとりと陶酔して楽しくなるような出来事が起きやすく、タレントに夢中になったり、誰かに恋に落ちたりすることもあるかもしれません。

今週から3月20日までは、深い幻想の世界に身をひたし、魂を潤わせ、癒やすことに使うには良い時期です。

アートイベントに参加したり、心を喜ばせる映画を観にいくのもおすすめです。理屈や打算を抜きにした、遊び心や純真さが幸運を運ぶ鍵となります。

とろけすぎて前後不覚になるのだけは注意しましょう。

先週に引き続き、家庭や自室、自分の居場所などを意味する場所に、愛と美を司る金星と勇気やバイタリティを司る火星、責任や社会性を司る土星が運行することで、地元愛が強まったり、家族と一緒に過ごす時間が増えたりするかもしれません。

今週から4月前半までは、自分の居場所を心地よく整えるのにも良い時期となります。

音楽家・荒谷翔大

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