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3月7日〜3月13日 魚座の運勢【ブルータス週間占い】

毎週月曜8時更新、占星術師・七嶋ナオさんによる12星座別「ブルータス週間占い」。仕事や人間関係に活かせるアドバイスをロジカルにお届け。今週の魚座(2/19~3/20生まれ)の星模様は?

Text: Nao Nanashima / Edit: Motoko KUROKI / Illustration: Aurélie Garnier

今週の空模様

《もうひとつの道がある。透明な革命を選ぶことだ。ゆるむことで強くなる。攻撃力を捨てることで生き残る。眠ることで目覚める。価値観の網の目を変えて、物理的には指一本触れることなく世界を覆すのだ。》
――穂村弘『透明な革命』

今週の10日に、知性や言語感覚を司る水星が魚座に入ります。それにより、魚座エリアには太陽、水星、木星、海王星の4天体が運行することとなり、世の中に「魚座的な要素」がさらに増えていきます。 

「魚座的な要素」とは、人間中心主義のルールや構造、差別主義や権力主義のヒエラルキーを打破し、生き物としてのプリミティブな感性を大切にしていくことであり、スピリチュアルな感性とも言えます。

非言語的なアートや音楽とも親和性が高く、多様性があることが当然であり、包摂的な社会がイメージされます。ゆるむことで強くなる世界です。

さらに13日には、太陽が海王星に重なります。

海王星は「集団の夢」「集合無意識」であり、社会が持つ幻想や欲望、希望や願望を司ります。個人の思いというよりも、時代思潮を表す天体です。

海王星は魚座の支配星(守護星)であり、互いに似通った性質を持ちます。

境界線を溶かしていくような作用や、忘我状態(トランス)や霊性や宗教への陶酔や傾倒的な姿勢と関連し、”現実とは幻影である”という夢想的なエネルギーです。

世界全体が、ひとつの気持ちという”被膜”に包まれるような、強大な妄想の中にはまり込むかもしれません。

太陽は「意識」「目標に向かって進もうとする力」であり、海王星と重なることで、集団的な祈りや願いを感知するようになります。

それによって社会に超ヒューマニズム的な思想を含む潮流が生まれ、育つタイミングとなります。

アート、音楽、映画、ドラマなどのジャンルで旋風を巻き起こす作品が出てきたり、夢が現実味を帯びたりしてくるかもしれません。

魚座の星模様

女神の前髪

魚座エリアに太陽・水星・木星・海王星の4天体が運行することで、驚くような運の強さが発揮されそうです。

意図しないところで物語が展開し、遠くまで流されていくような時期になるかもしれません。

「コントロールしようとしてもできない流れ」を運命と呼ぶならば、まさに運命的な時期の真っ只中にあります。

今週から、太陽の魚座運行期間が終わる3月20日までは、太陽が海王星に重なる3月13日をピークにドラマチックな出来事が起こってもおかしくない星の配置と言えます。

先週の新月に「変わりたい」と願ったり、「行く道の方向性」を知りたいと祈ったりしたのであれば、その願いに対するアンサーのような出来事も起きるかも。

次に成長・拡大を司る木星が魚座を運行するのは2033〜2034年と、12年先になります。

それを考えれば、この貴重な成長・幸運期を活かし、「幸運の女神には前髪しかない」ということわざが示唆するように、今訪れているチャンスを逃すことなく、できる限りやりたいことや叶えたいことへ、自ら手を伸ばすことが大事です。

深層心理や目に見えないものを司る場所に、愛と美を司る金星と勇気やバイタリティを司る火星、責任や社会性を司る土星が運行しています。

直観を信じ、魂の声を聞くことで、心の底から安心できるようなイメージです。瞑想やヨガもおすすめです。

アーティストの玉山拓郎

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