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3月7日〜3月13日 蟹座の運勢【ブルータス週間占い】

毎週月曜8時更新、占星術師・七嶋ナオさんによる12星座別「ブルータス週間占い」。仕事や人間関係に活かせるアドバイスをロジカルにお届け。今週の蟹座(6/22~7/22生まれ)の星模様は?

Text: Nao Nanashima / Edit: Motoko KUROKI / Illustration: Aurélie Garnier

今週の空模様

《もうひとつの道がある。透明な革命を選ぶことだ。ゆるむことで強くなる。攻撃力を捨てることで生き残る。眠ることで目覚める。価値観の網の目を変えて、物理的には指一本触れることなく世界を覆すのだ。》
――穂村弘『透明な革命』

今週の10日に、知性や言語感覚を司る水星が魚座に入ります。それにより、魚座エリアには太陽、水星、木星、海王星の4天体が運行することとなり、世の中に「魚座的な要素」がさらに増えていきます。 

「魚座的な要素」とは、人間中心主義のルールや構造、差別主義や権力主義のヒエラルキーを打破し、生き物としてのプリミティブな感性を大切にしていくことであり、スピリチュアルな感性とも言えます。

非言語的なアートや音楽とも親和性が高く、多様性があることが当然であり、包摂的な社会がイメージされます。ゆるむことで強くなる世界です。

さらに13日には、太陽が海王星に重なります。

海王星は「集団の夢」「集合無意識」であり、社会が持つ幻想や欲望、希望や願望を司ります。個人の思いというよりも、時代思潮を表す天体です。

海王星は魚座の支配星(守護星)であり、互いに似通った性質を持ちます。

境界線を溶かしていくような作用や、忘我状態(トランス)や霊性や宗教への陶酔や傾倒的な姿勢と関連し、”現実とは幻影である”という夢想的なエネルギーです。

世界全体が、ひとつの気持ちという”被膜”に包まれるような、強大な妄想の中にはまり込むかもしれません。

太陽は「意識」「目標に向かって進もうとする力」であり、海王星と重なることで、集団的な祈りや願いを感知するようになります。

それによって社会に超ヒューマニズム的な思想を含む潮流が生まれ、育つタイミングとなります。

アート、音楽、映画、ドラマなどのジャンルで旋風を巻き起こす作品が出てきたり、夢が現実味を帯びたりしてくるかもしれません。

蟹座の星模様

脱皮の週

蟹座と魚座は同じ水エレメントであり、互いにスムーズに繋がりやすい関係性です。

今週、太陽・水星・木星・海王星の4天体が運行する魚座のエリアは、蟹座の人にとっては宗教や哲学、高い精神性や専門的な学びを意味します。

時代も国も宗教も超越していくような思想や哲学に触れることで、時代がどのように動き、個としてではなく、集団としての我々がどのようにこれからを生きていくのかを学んでいける絶好のタイミングです。

またこの場所は、遠方への旅行という意味もあるので、今週は、夢とロマンに溢れた旅行運が上がる時期として読むこともできます。

実際に旅行をすることは難しいかもしれませんが、その代わりに旅情たっぷりのコンテンツを楽しむのも良いでしょう。

先週に引き続き、深い関係性(しがらみ)や繋がりの中での変容、継承を意味する場所に、愛と美を司る金星と勇気やバイタリティを司る火星、責任や社会性を司る土星が運行します。

何かを譲渡されたり、継承することがテーマになって出てくるかもしれません。

また、自分の持っている価値観が、「血族の結託」などのように集団性を持つ深い人間関係に揉まれることにより、脱皮して、大きく変容するイメージがあります。

自己変革は自分一人で起こすものではなく、深く誰かと関わっていく中で起きるものです。こだわりを脱ぎ捨てることで、新しい展開が見えるかもしれません。

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