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塩梅いい身だしなみ by VOW-VOW:お湯シャンのすすめ

ビューティエージェンシーのVOW−VOWに所属するアーティストを招き、目からウロコのテクニックや知識、普段使いできるプロダクトを紹介する連載。今回はヘアスタイリスト兼ウィッグメーカーのYUTA KITAMURAに、シャンプーを使わない洗髪、つまり“お湯シャン”について聞きます。

Photo: Asuka Ito / Edit: kontakt

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シャンプーは毎日必要?
生活習慣から見直す

35歳を過ぎたあたりから頭皮の臭いが気になり始めたんです。一日中かぶったキャップの臭いを嗅いでみたり、パートナーにも聞いてみたりすると、“頭皮が臭うぞ!”と。試しにシャンプーを替えてみたりしたものの、なかなか改善されなかった。

そこで始めたのが、友人に勧められたシャンプーを使わずに洗髪する“お湯シャン”でした。シャンプーを使うことで、臭いの原因となる雑菌を分解したり、肌に潤いを与えたりする“いい”菌までをも取り除いてしまう……。

お湯シャンを始めて半年ほど経ちますが、すでに臭いが和らいでいるという実感が自分だけでなく他人からも得られています。臭い以外にも、パサつきの軽減や、ヘアカラーの褪色も抑えられます。今回はお湯シャンを3つのステップに分けて紹介します。

シャンプーを使わない洗髪、“お湯シャン”
シャンプーを使わない洗髪、“お湯シャン”は、薄毛や頭皮の臭いなどに悩んでいる人の中で最近注目を集める頭皮の健康回復術。

まずは効果的な
道具選びから始める。

お湯シャンは、適切な道具選びから始まります。まずはシャワーを浴びる前のブラッシング。このステップではシャワーで簡単に洗い流せるように頭皮にたまった汚れを浮かすだけでなく、マッサージ効果で血流を良くします。注意点は力の入れ具合。地肌を傷つけないためにも“気持ちいいなぁ〜”と思うぐらいの強さが適切です。

シャワーを浴びる前のブラッシング

ブラッシング後は、いよいよシャワー。まずはお湯の温度設定です。一般的にシャワーを浴びる際は、36℃から38℃ぐらいが適正温度とされていますが、お湯シャンの場合は、洗浄力を高めるために38℃から40℃ぐらいに。さらに、よりお湯シャンの実感を得るために、水圧や水流を繊細にコントロールできる高機能シャワーヘッドに換えることをおすすめします。

ブラッシング後は、いよいよシャワー

シャワーが終われば、最後は髪をきちんと乾かすこと。タオルで拭いただけの半乾きの状態で放置すると、髪のダメージだけでなく、臭いの原因ともなる雑菌の繁殖を促してしまいます。だからきちんとドライヤーを使って乾かしましょう。

きちんとドライヤーを使って乾かす

急に毎日していたシャンプーをやめて、お湯シャンに切り替えるのは難しいですし、抵抗があると思います。なのでまずは週に1〜2回から始めてみるのがいいのかもしれません。今はリモートワークも増えていると思います。髪にヘアスタイリング剤をつけない日こそ、ぜひお湯シャンを。

WASH YOUR HAIR WITH WATER

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