今月の時勢
2月の時勢は少々キツめ。気がついたら少しずつ崩れており、かろうじて首の皮一枚、崖っぷちにいる……といった状況です。これは厳しいかな、というときには、諦めが肝心。下手にもがかず、タイミングを待つのが良い時です。間違った情報に惑わされず、しっかりと頭を使い、地道に少しずつでも状況の立て直しを図ることが大切。今月は、新年の開運について2つお話しします。
前回の「『種銭』となるお札を使って財運アップ」を読む。
恵方巻は節分を終え「新年」になってから
節分といえば、恵方巻を思い浮かべる方も多いかと思います。
恵方巻とは、節分に恵方(その年の吉方位)を向いて無言で食べると良いとされる巻き寿司です。
この吉方位とは、歳徳神(としとくじん)と呼ばれる神様がその年に巡っている方角を指します。
平安時代にこの神様は、幸運をもたらす神様として位置付けられていました。歳徳神は毎年、方角(滞在する場所)を移動しており、この歳徳神がいる方角を恵方としています。
しかし、この恵方巻のタイミングについて誤った情報が流布されています。
歳徳神は新年が来たら移動します。12月1日の記事で、占いにおける年の始まり(新年)は使用する占術によって違うというお話をしましたが、今回のコラムでいう新年は、立春。2022年の立春は2月4日5時51分(※現在一般に使われている定気暦の場合)になります。
節分は立春の前日で、占い的な大晦日にあたります。節分(大晦日)に2022年の恵方を向いて食べたところで、実際には年は改まっていないため、歳徳神はその方角にはまだいません。
つまり、恵方巻の縁起を担ぐ場合には、立春を迎えてから行わないといけないのです。
この恵方巻に関する開運法については、定説などがハッキリしていませんが、もしご縁があって召し上がるようであれば、立春を迎えてからをオススメします。
さらに、実は暦には恒気暦という暦も存在し、恒気暦の場合には、2022年の立春が2月5日の16時32分になりますので、結局のところ、この2月5日の16時32分という時間を待って年が確実に切り替わってから、2022年を楽しく過ごせるように未来を描きつつ、美味しく召し上がってみてください。
日付が過ぎて売れ残りになってしまったお寿司を食べることでフードロス解消にも貢献できますし、一石二鳥です。