特集「夏のカルチャー計画」では、この夏開催されるさまざまなカルチャーイベントを紹介しています。巻頭は、イギリスのアーティスト、ブライアン・イーノによる音と光のインスタレーション「BRIAN ENO AMBIENT KYOTO」です。京都駅近くの古い建築が一棟丸ごとブライアン・イーノワールドに。
本誌では、作曲家の原摩利彦さんがその見どころを解説してくださっています。加えて『BRUTUS』は今回、映像作家の柿本ケンサクさんと、イーノの音と光の世界を動画で撮り下ろしました。
「《77 Million Paintings》では、シンギングボウルを聞いたときのような、心が沈静化されていく感覚がありました。《Light Boxes》は、ライトの色の変化が、人の“声色”や“顔色”など常に“色”を意識している我々のコミュニケーションを象徴しているように感じましたし、《Face to Face》は、多様性についてのメッセージだと受け取りました。《The Ship》は、一転、暗闇となり、ヴィジュアルの表現はありません。
すべてを見終え、日常に戻るときに、白昼夢のように感じる。その印象を、映像で表現しました。モトーラ世理奈さんには、目を開けてヴィジュアルを、目を閉じて音楽を感じ取り全身で表現する、視聴者とイーノの作品の橋渡し役を演じてもらいました」(柿本さん)
ブライアン・イーノの音と光の館、あなたはどう感じるでしょうか?その世界の一端を、お出かけ前にご覧ください。