1.『アテッコ』(JELLY JELLY GAMES)
目の前の正解を導き出すのは己の想像力。
ひとつのテーマに沿って、それぞれが単語を書いたボードをシャッフル。自分の目の前に置かれた単語を当てるために、質問をして「YES」「NO」「わからない」の回答をもとに答えを絞り込んでいく当てっこゲーム。
「想像力を働かせながら、いかに核心をつく質問ができるか、というのが重要になってきます」。大体20分程度で1ゲームが終了するけれど、当たらない限り永遠に終わらないので、単語選びの際には相手への思いやりも必要だ。
2.『ベストアクト』(JELLY JELLY GAMES)
その「もしもし」はどんな場面でのセリフなの?
多人数で集まったとき、全員で会話をするのは意外と難しいから、一緒に遊べるアイテムがひとつあるといいなって思わない?例えば、ランダムに引いたアクトカードに書かれたお題の中から演者が「声」と「表情」だけで何を演じているのか当てるパーティーゲームなんてどうだろう。
アクトカードを見てみると、「いたずらな『好き』」や「甘えた『ニャー』」など、恥ずかしいお題もちらほら。予想の正解者と演者にそれぞれ得点が入っていくルールなので、羞恥心を捨て、どれだけ振り切った演技をするかが重要になってくる。「勝ち負けというよりは、その時間をワイワイ楽しみたい人におすすめです」。
3.『エモラン』(JELLY JELLY GAMES)
心を動かす回答で、ぴったりの順位を目指そう。
エモーション+ランキング、略して「エモラン」。2021年8月に発売されたばかりの最新作で、決められたお題から自分が与えられた順位に相当する回答を書き込み、親プレイヤーがその順位をぴったり当てればポイントをゲットできるという大喜利系ゲーム。
「自分が4位の担当になったときに『お正月に嬉しいこと』というお題で、単純に嬉しいことじゃなく、順位に合わせた絶妙な回答を書くのは意外と難しいですよ」。親プレイヤーが予想した順位と、実際の順位の答え合わせの瞬間が、何よりも一番盛り上がる。
4.『チャオチャオ』(メビウスゲームズ)
「チャオチャオ〜!」って相手のコマを弾く快感。
筒の中でサイコロを振って、正直にその数だけコマを進めてもよし、嘘をついて出た目より大きな数を進んでもよし。周りのプレイヤーが疑ってサイコロの数をあらわにしたときに、嘘をついていた場合は「チャオチャオ!」と言いながら、そのコマを橋の下に流れる川へドボン。最終的に3個のコマがゴールまで辿り着けた人もしくは、3個辿り着く人がいない場合は、ゴールできたコマの得点の高い人が勝ちという、トランプに例えるとダウトのような騙し合いすごろく。
「『ガイスター』や『ハゲタカのえじき』など、ボードゲーム界の巨匠と言われるゲームデザイナーのアレックス・ランドルフが生み出した名作です!」。1997年にオリジナル版が作られて以来、世界中で愛されているんだって。
5.『クアルト』(キャストジャパン)
長年愛される定番ゲームは、シンプルなのに奥が深い。
忙しい師走を駆け抜けた後に、家で美味しいワインでも飲みながらじっくりと遊ぶならこれ。フランスではオセロ並みに親しまれているという『クアルト』は頭を使いながら時間をかけて遊ぶ対戦ゲーム。
もともとは、1991年にスイスの数学者のブレイズ・ミュラーが考案したもので、飯田さんいわく「ボードゲームの大定番」。交互に好きなコマを置いていき、丸や四角などの形、色、高さなど、共通点のあるコマを一直線上に4つ並べたら勝利というルールだが、相手が選んだコマを置くのは自分。少しでも気を抜けばあっさりと負けてしまうので気をつけて!
6.『セカンドベスト』(JELLY JELLY GAMES)
勝利に必要なのは、相手より先の手を読むこと。
交互に自分のコマをマス目に置いたり移動したりを繰り返し、各マスの上に自分の色のコマが4色並んだら勝ち。一見単純なルールに思えるけれど、相手が置いたコマに対して「セカンドベスト!」と宣言できるのがこのゲームのミソ。
「宣言があった場合は、別の手を考えなければならないので、その後の一手も考えておかないとなかなか勝てないですね」。遊んだ後は、わざわざ箱にしまわずにインテリアとして置いておくこともできるデザインだから、面倒くさいことは後回しにしたくなる年末年始にもぴったり。
7.『街コロ』(グランディング)
ゲームの中なら巨大な街だってつくれちゃう。
サイコロを振って集めたコインを使い、自分の街をどんどん大きく育てていく街づくりゲーム。「麦畑」から「パン屋」や「ショッピングモール」など、施設が増えるほどもらえるコインの金額も増え、最終的に目標とする大型施設をすべて自分の街に建設できた人が勝利。
テーブルやこたつにズラッとカードが並んでいると、不思議とテンションが上がるに違いない。「もっともっと街を大きくしたい!」と思ったときは、13種類の施設をさらに追加できる『街コロプラス』(¥1,936)を購入すれば、より戦略的に街づくりを楽しむことができる。
紹介してくれた人
飯田昂朗さん
「2人から多人数まで楽しく遊べるゲームを選んでみました」と飯田さん。好きなボードゲームはメソポタミア文明をモチーフにした『チグリス・ユーフラテス』。オリジナルボードゲーム制作も行っており、人気作『CATCH THE BOMBER』も店頭に並んでいる。