現在発売中の「珍奇植物」で、巻頭企画の「珍奇植物図鑑」に掲載しきれなかった植物の中から、個人的に思い入れの強いブロメリア科の植物たちをご紹介します!
ティランジア オルガネンシス

ブラジル東南部、オルガン山脈の断崖絶壁に自生する希少種。種小名は、この山脈の名前に由来。大きな花序に赤からピンク色の花苞をつけ、ブラジル赤花系のティランジアらしく、開花した姿は非常に華やか。
ディッキア ブラウニー

ブラジル、ゴイアス州に自生。肉厚な葉はトリコームに覆われ、一際白さが際立つ。鋸歯は赤茶~黒の針状になる。他のディッキアと比べて根が繊細。冬を考慮すると、光源を準備した室内管理が望ましい。
ロカウツキア フェルンセエオイデス

ブラジル、エスピリトサント州に自生。Cryptanthus属から近年Rokautskyia属に変更された。細長い葉はやや厚みがあり、葉縁には細かな鋸歯がある。40cm近くまで茎立ちする。
ネオレゲリア バイーアナ

ブラジルのバイーア州イビコラに産する個体。変異が多く、この個体はホヘンベルギアのようなふっくらとした壺型になり、葉色は赤く染まる。緑の個体も存在する。株高15cm程度とコンパクトにまとまるのも魅力。
エンコリリウム 不明種

ユーベルマニアの書籍などで知られるサボテンの専門家、ルドルフ・シュルツ氏の元から来た不明種。小型で細い葉が特徴的。おそらくミナスジェライス州産と思われるが産地情報は失われていた。