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不可能を可能にする開拓者。ミュージシャン・BIGYUKIと、〈DEFENDER〉の共鳴するスピリット

人は時として、道なき道を乗り越えねばならない、不屈の精神を必要とする場面に突き当たる。〈DEFENDER〉はそんなフロンティアたちの背中を押す、「不可能を可能にする」というコンセプトを持つ革新的4WD。そのテーマに共鳴するのがアーティスト、BIGYUKIさんだ。世界的に高い評価を受け続けるキーボーディストは、これまでいかにして「不可能を可能に」してきたのだろうか。

photo: Satoshi Minakawa / text: Mie Sugiura

音楽とクルマの密接な関係

「機材を載せて遠出をするとき、車内では必ず音楽を聴きますね。自分の曲を聴くこともあります。ある日、ニューヨークでリリース前の自分の音源を大きな音でかけながら信号待ちをしていたら、それを聴いた歩行者がノリノリで踊り出して、笑顔で親指を立ててリアクションしてくれたこともありました。そんなことも含めて、クルマと音楽の関係性って結構密接だなと思うんです」

そう語るのはBIGYUKIさん。ニューヨークに拠点を置き、ア・トライブ・コールド・クエストやJ・コールのアルバムへの参加、そして近年ではロバート・グラスパーやカマシ・ワシントンといった現代ジャズ界を革命的に牽引する名だたるアーティストたちと共演を果たすなど数々の実績を持ち、今世界中が注目する日本人キーボーディストの一人だ。

ミュージシャン・BIGYUKI

今でこそ確たる評価を得て、ニューヨークで活躍を続ける彼だが、その足場が固まるまではタフなチャレンジの連続だった。BIGYUKIさんのグローバルなキャリアを刻む時計は、日本の高校を卒業後、名門バークリー音楽大学に進むために渡米したところから動き始める。

「高校時代は自分が情熱を持って打ち込めるものに出合えていなくて、将来の自分が何をしているのか、まるで想像もできていなかったんです。そんな自分を環境ごと変えてしまいたいと思ったのが渡米のきっかけでした」

単身ボストンに渡ると、そこでは衝撃の連続だった。

「自分からすればほんとに“天才”じゃないかと思えるような才能が、世界中から集まっていたんですよね。皆、自分の人生を懸けて“これをやりたい”という強い意志を持って来ている人間ばかりで。同年代の学生たちがめちゃめちゃ雄弁に自分のやりたいことを表現しているわけですよ。まだ何も持っていない自分はコンプレックスの塊だったと思います」

ミュージシャン・BIGYUKI

だがそこで自信を失くして打ちひしがれるのではなく、自身もそんなふうに自分を表現できたら気持ちいいだろうと、むしろわくわくしたのだというのが、いかにもBIGYUKIさんらしい。

「自分より圧倒的に優れていると思う人間に出会ったとき、結局自分でコントロールできるのは、自分のリアクションだけなんですよね。とんでもない才能や熱量をガツンと浴びた衝撃に怖気付いて自分は無理だとそのまま諦めるか、その凄まじさを喜びや糧として進んでいくのか」

もちろんBIGYUKIさんは後者のアティテュードを持って、そこから困難と思われる道も独自に切り拓いていき、その結果、自分が表現したいと思う音楽に出合っていく。まさに「不可能を可能にする」マインドと行動力は〈DEFENDER〉のコンセプトにも共鳴するものだ。

ミュージシャン・BIGYUKI

困難な道も独自に切り拓く

ボストン在住の頃はローカルな老舗のジャズクラブ、〈ウォーリーズ・カフェ〉に幾度となく足を運んだ。そのクラブではレギュラーのバンドが毎夜熱い演奏を繰り広げながら、飛び入りのプレーヤーを交えてセッションを行うこともあったという。

「初めてその店を訪れたとき、そこで体感した音楽があまりに圧倒的だったんです。頭の中ではものすごい深度でお互いの音を感じ合いながら、アンサンブルはめちゃめちゃ肉体的にうねっている。その音楽の在り方がとにかくかっこよかった。そして明確に『俺はこの場所にいたい』『俺もここで弾きたい』と思えたんです」

ミュージシャン・BIGYUKIの手元

しかし、クラブやバンドメンバーたちとは何のつてもつながりもなく、ましてや耳の肥えた観客が集う異国のクラブのステージである。「俺みたいな新参者がすんなり受け入れられるはずもないだろうな」と思いながらも、ここでも不屈のスピリットでBIGYUKIさんは「不可能を可能に」変えていく。

「あまりにも凄い才能に触れて、最初はただ離れて見ているだけでした。でもどうしてもそのステージに立ちたかったから、どうにかコミュニケーションをとる方法を探っていきました」

とにかくアピールするためには「体をそこに持っていく」ことが重要なのだとBIGYUKIさんは振り返る。

「今も仲のいいチャールズ(・ヘインズ)というすごいドラマーがいて、その頃、チャールズが〈ウォーリーズ・クラブ〉のステージの休憩時間にフライドポテトを食べてたりしたんですよ。その姿でさえ最初は『かっけえ!』と思っていたくらい憧れの存在だったんですけど、毎週通って、少しずつバンド連中とふざけ合ったりしているところを見たりして、チャールズも一人の人間なんだよなと思えるようになって(笑)。まあ、よくも悪くも怖いもの知らずなんですけど、それで話しかけることができるようになったし、向こうも俺のことを覚えてくれるようになって。きっと、チャールズもその昔はそのときの俺みたいな境遇だったんじゃないかな。だから、熱く話しかけてくる見知らぬ日本人の話にも興味を持ってくれたんだと思います」

そうして飛び入りでのステージ参加を経て、いつしか、バンドメンバーが他の仕事で不在のときなど、代わりに入るプレーヤーとして声がかかるようになっていった。そしてそこでの経験によって、BIGYUKIさんは真に自分が追求したい音楽の方向性を掴んだのだという。若き日のこのチャレンジがなければ、もしかしたら現在の、“アーティスト・BIGYUKI”はいないのかもしれない。

ミュージシャン・BIGYUKI

テクノロジーの進化と音楽の進化

〈ウォーリーズ・カフェ〉ではステージに立つ喜びだけでなく、もちろん相当な緊張感もあったという。

「演奏前はほんとに毎回えずいてました(笑)。でも、実際にステージでセッションをして、音がすごく気持ちのいいところまで行く瞬間っていうのは何物にも代え難いものでしたね。素晴らしいミュージシャンたちと一緒に、今まで見たことのないところまで行ける。見たことのない景色にまで自分を高めてくれる。毎回そこに行けるわけじゃないけど、その感覚はずっと残っていて、今もその瞬間を追い求めているような気はします」

ミュージシャン・BIGYUKI

現在はニューヨークに拠点を置き、今や世界中がそのプレーに一目を置くアーティストとなったBIGYUKIさん。

例えば〈DEFENDER OCTA〉が、水深1mまでの渡河を可能にする圧倒的なオフロード機能で「道なき道を乗り越える」パフォーマンスを実現するように、音楽でも新たな機材を手に入れることによって、これまで見ることのなかった景色に出合うことがあるという。

「テクノロジーの進化とともに音楽の進化もあると思うんですよね。歴史を紐解いてみても、エレキギターが出てきたとき、ドラムセットの形ができあがったときには、音楽の潮流がドラスティックに変化しました。今でも自分が興味を持ったガジェットを手に入れることによって、これまでできなかったことができるようになったり、手に入れるアイテムによってインスパイアされるものは大いにありますよね」

ミュージシャン・BIGYUKI

〈DEFENDER〉は、音楽との親和性がとても高い。機材を載せて移動するためのツールとして好適なのはもちろんのこと、音楽を聴く環境としても優れた機能を有する。

「車内では好きな音楽を聴くだけじゃなく、制作中の自分の音楽が、クルマの中というスペースでどのように聞こえるのか確認したりもします」

BIGYUKIさんがそう語るように、時にクルマはアーティストのクリエイションを後押しするものにもなり得る。特に新型〈DEFENDER OCTA〉に採用されている〈ボディ&ソウルシート〉はまさに音楽を愛する人のためのシステムと言えるだろう。フロントシートに次世代型の車載用振動音響テクノロジーを導入。お気に入りの音楽を全身で感じながら、快適なドライバビリティを実現する。

〈DEFENDER〉がその革新的なスペックにより世界中のドライバーを驚かせ続けるのと同様に、BIGYUKIさんもまた、これまでの常識にとらわれない、人々の心を震わせる自由な音楽で世界を魅了していくことだろう。

ともに「不可能を可能にする」チャレンジはこれからも続いていく。

ミュージシャン・BIGYUKI
DEFENDER 110 V8
P525 ガソリン
メーカー希望小売価格:16,760,000円〜
総排気量cc:4,999
最高出力(kW/PS/rpm):386/525/6,500