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デザイン活動家・ナガオカケンメイの人生最高のお買いもの「〈和火〉の卓上火鉢」

人が欲しいと思うものには、その人の価値観や人生観が表れます。何を思い切って手に入れ、何を大切にしてきたか。“お買いもの”とは究極の消費行動であると同時に、自分の人生を彩るために何が必要なのかを教えてくれるものです。デザイン活動家・ナガオカケンメイさんのベストバイ・ストーリーは?

photo: Satoshi Nagare / text: Akiko Yoshikawa

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道具の質感の良さは、時間の質感にも影響する

僕が以前いた日本デザインセンターの後輩・樋口賢太郎くんが作ったものです。

現在のライフスタイルにアップデートされた卓上火鉢で、これを使っていると、より上質な食材をのせて、丁寧に焼きたくなる。気分はまさに“大人のバーベキュー”です。

これは、ただの調理器具ではなくてもはや家具。テーブルにセッティングされて初めて出来上がる居心地のいい空間や、心地いい時間。そういった楽しみを感じることができるのです。シンプルな構造だからバラして洗えるし、それを丁寧に箱にしまうまでが一連の儀式のよう。静岡の拠点に置いていて、行った時にこれを使うのが楽しみなのだけど、別の拠点用にも近々買い足すつもりです。

〈和火〉の卓上火鉢
送料込みで49,000円。生産数が少ないため、公式サイト(wabi.jp)でのみ販売。「生産数が限られているのは品質が良い証拠。むしろ安心材料でもある」

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