アートディレクター、グラフィックデザイナー・脇田あすか
木彫り熊
北海道札幌市にある、木彫り熊の専門店〈遊木民〉。木彫の民芸品や木の手作り雑貨などを販売。彫るのが特に難しい硬いナラの木が使われている。
「『熊彫図鑑』という本で木彫りに興味が湧いて、ずっと気になっていたお店に去年の初夏に行きました。ぬるんとしているフォルムが可愛くて、一目惚れ。“抽象熊”というらしいです。木彫りの熊を買ったのはこれが初めて。今度はもっと大きいものも手に入れたいです」。
コラージュアーティスト・河村康輔
ヴィンテージのTシャツ
「高価なヴィンテージ衣料には興味がなかった」という河村さんが、〈LABORATORY®〉で10万円以上するTシャツを買ったのは、敬愛するキャバレー・ヴォルテールのバンドTだったから。知る人ぞ知るインダストリアル音楽界の奇才だ。
「現物を見たのは初めてだったし、旧知のスタッフに“価値がわかっている河村さんにこそ持っていてほしい”と熱弁されて。一晩悩んで購入しました。たぶん着ませんが、
家宝として額装して飾ろうと思ってます」
スタイリスト・伊藤まさこ
ニーチェアエックス オイルフィニッシュ
子供の頃に実家でも使っていた日本の名作椅子を、懐かしさもあって購入。オットマンとともに使っている。選んだのは木部がオイルフィニッシュの限定品。
「オイルを塗って手入れすれば、感じよく育つだろうと思って。空間を邪魔しない佇まい、折り畳めるデザイン、映画を観る時や本を読む時にいい抜群の座り心地など、いいことだらけ。部屋の差し色になるレンガやキャメルもいいな。誕生が私と同じ1970年なのも身近に感じてます」。
〈Out of museum〉店主・小林 眞
〈バインミー リスちゃん〉のミックスおこわ(大)
2023年、「30回以上食べた」と小林さんが語るのは、新大久保にあるベトナム料理のテイクアウト専門店のおこわ。リピートしてしまう理由は、自身がハノイで食べた現地の味を思い出したから。
「日本でベトナム料理というとフォーのイメージですが、実は南部エリアだとおこわが定番。窯ではなくざるで蒸した少し硬いもち米がおいしいんですよ。外国のリアルな食を体験できるお店は通いがちですね」。
東京大学准教授・斎藤幸平
〈スペシャライズド〉のCOMO SL 4.0
「職場までは10㎞くらいなんですが、その交通手段を探していたんです」。しかし、エコを推進する斎藤さんに車という選択肢はない。辿り着いた答えが、電動アシスト自転車COMO SL 4.0。決め手は、以前乗っていたクロスバイクにはない安定性と、普通のママチャリとは違うデザイン。
「生活の可動域が広がりました。自転車は気候変動が深刻化する今の時代に再評価されるべき技術だと思います」。