ホスト、実業家・ローランド
『タイタニック』のスクリプト
「ここまで人生懸けた恋愛ができるなんて素晴らしい」と、毎年誕生日に観るほど大好きな映画のスクリプト(台本)。語学勉強中ということもあり、英語版を購入した。「2023年一番ドキドキした買い物。好きなセリフを読んで“あのシーン良かったな”と思い出すんです。例えば主人公のジャックが食事をしながら“Life's a gift. I don't intend on wasting it.(人生は贈り物。無駄にしたくない)”と言う場面。僕も人生を大事にしたいと心から思います」
染色家・柚木沙弥郎
葦(あし)ペン
「普通のペンと違うじゃない?そこがいいんだよ」と、70年以上も型染めや絵画を生み続けている染色家。葦ペンとは葦の茎を削って作る筆記用具で、古くは紀元前のエジプトでも使われた。「インクが溜まるところが太くなったり細くなったりして、表情がある。どんな時に使うか?そうねえ、ゆったりとした余裕がなければ、こんなんで描いてみようと思わないでしょ。付録ステッカーの文字も、これで描きましたよ」。
イラストレーター・よしいちひろ
〈MÜLBAUER X SAGANVIENNA〉のフィッシャーマンハット
オーストリア・ウィーンの婦人帽子仕立て屋とバッグブランドがコラボしたハット。「アウトドアっぽさとエレガントさがあって、街っぽいオシャレをしてもしっくりくる。ダラッとしすぎず上質な感じに、背筋が伸びて気分も上がります。〈サガン・ヴィエンナ〉のもの作りの姿勢には長年惹かれ続けていて、老舗ブランドとの積極的なコラボも魅力的」。
グラフィックデザイナー・高田 唯
〈PAPIER LABO.〉のクリップ&フック
福岡県うきは市の古道具店〈四月の魚〉を営む関昌生さんが、古い針金を用いて一つ一つ手作りしている。形や色の種類が豊富で、立体的なものも。「一目惚れでしたね。気まぐれに入った色がオシャレで、なんてことないんですけど、先端がクルッとなっていて、オブジェとしても美しい。こういうの見ると嫉妬しちゃう。お店に行くたびに欲しくなるけど、あんまりたくさん買うのもな、と思って我慢しています」。
インテリアスタイリスト・大谷優依
〈knIndustrie〉のガラスの片手ポット
耐熱ガラスの本体にステンレスの持ち手のミニマルなデザイン。「クリアで美しいガラス面がくすんでしまうのがなんだかもったいなくて、ゆで卵3つくらいしかゆでられていないけど、可愛いです。レトルトカレーを温める姿も美しすぎて、これはこれでいいなと。ガラスが好きというよりは、ガラスの中でゆでられているグツグツしたお湯を見るのが好きなので、お湯が濁らず、ゆで姿がこの子に合う食材を探しています」。