〈UNDERCOVER〉デザイナー・高橋 盾
Robert Bosisioのドローイング
イタリアの画家、ロバート・ボシシオの作品。「自宅を建設するにあたってメインの壁に飾る絵が欲しくなり、依頼して描いてもらいました。ぼんやりと浮かぶ雲は、その日の天候や照明の当たり方、時間帯でさまざまな表情を見せてくれる。いろいろな情景や思いを膨らませることができ、自分の思考も“無”になれる、単なる絵を超えた存在だと思います」
アートディレクター、グラフィックデザイナー・平林奈緒美
〈カルティエ〉サントス「ゴースト」ref.2960
「完全な衝動買いで、ネットで見つけて3日後にはドイツの方から個人輸入したメンズのヴィンテージです。自分にしては色気のあるデザインだと思いますが、今はこういう気分。いいんだか悪いんだかよくわからない的なところが気に入っています」。フェイスサイズが通常のメンズより小さめで、平林さんの細い腕にも合う。「アクセサリー感覚で着けているので、多少の狂いは気にしません。常に時間に追われているので、そのくらいの方がよいのかも」
武者小路千家第15代家元後嗣・千 宗屋
おおのたろう『じんせいさいしょの』
「インスタグラムで見つけ、“全部うちの子!”というコピーにまんまとはまって買いましたが、本当にうちの子に似ておりました」と笑う茶人が挙げたのは、0歳から1歳半までの赤ちゃんのしぐさを1,100点収めた絵本。「おしりの様子、眠っている時の蹴りの形、着替えに失敗した時のしぐさなど“あるある”が全部描かれていて、見飽きません。子が成長するのはうれしくもあり寂しくもあり、みたいな親心も詰まっているように感じます」。
画家・山口 晃
〈エルメス〉のノーチラス ボールペン
2023年4月、書き物が好きな妻の独立祝いとしてプレゼントしたのは、マーク・ニューソンがエルメスのためにデザインしたボールペン。以前、贈る予定の腕時計を「安い店を見つけたから先に買っておいた」と、妻はじかに贈られることに頓着がないタイプだそう。今度こそはと山口さん、同行して久々に奮発。「購入店では、ボールペンが15万円ほど、ケースだけで4万円もしたんです。でも眉毛一つ動かさず、“いいじゃない”と少し震える声で言いました」
ブックディレクター・幅 允孝
〈EYEVAN〉の眼鏡
「去年、突然視界が悪くなりついに人生初の老眼鏡を購入。こうなったら腹をくくり〈EYEVAN〉で仕立てたのがこの眼鏡。軽くて使いやすいですし、細くて物静かな感じのブロンズのフレームが気に入っています。一緒に見立ててもらった繊細な作りのグラスホルダーとセットで愛用しています」。〈EYEVAN〉直営店限定モデル《Erik》。1972年のブランド創設以来受け継がれる“ニューオーセンティック”を体現。