俳優・蒼井 優
ダンボールカッター
現代美術作家・杉本博司
『法師物語絵巻』(部分)
和尚と小法師が繰り広げる9編の説話を収めた15世紀の絵巻。頓智が効いた『卵は白茄子』(写真)や、甘い蜜を題材にした『死に薬』などが描かれている。「中世の絵巻で近年発見されるものは極めて少ないのですが、10年ほど前に偶然発見された後、紀州徳川家伝来であることも確認されました。不思議な巡り合わせで購入した私(わたくし)は、『死に薬』を基にした狂言の公演も行った。この絵巻は、私の快ギャグ精神に、より一層の豊かさを与えるものであります」
〈積水ハウス〉業務役員 デザイン設計部長・矢野直子
〈BAINCOUTURE〉のオーダメイドバスルーム
平日は大阪で働き、週末は箱根の別邸にも足を延ばす矢野さんのホームは、都内有数の大型公園に面した大規模集合住宅の一室。入居から15年目にして、樹脂製で無機質だった浴室を、タイル壁をセレクト可能な〈BAINCOUTURE〉でフルリノベーション。公園ビューの特等席を手に入れて以来、大阪から戻って浸かる朝風呂が新たな日課になった。次は「サウナを狙ってる」とか。
建築家・西沢立衛
『フランク・ゲーリー:カタログ・レゾネ・オブ・ザ・ドローイングス 1954-1978』
ぐにゃぐにゃした独創的な建築で知られる巨匠、フランク・ゲーリーのドローイングを模型や写真とともに紹介した作品集。建築史家の故ジャン・ルイ・コーエンが編集を担当した。「サンタモニカの自邸を含む、初期の木造建築を収録。建築家としてのキャリアは日本の伝統建築の研究から始まったと、彼に会った時に言っていたのを思い出しました。ページをめくるたび、面白い発見がある一冊です」
美術家・会田 誠
ときたま名人
「最近は贅沢品には本当に興味がなくなった」と話す会田さん。それでも今、ちょっとした買い物欲を満たしてくれる場所が100円ショップなのだとか。中でもお気に入りは、「行くたびに新しい便利グッズがあり、“最後の可能性”を感じるところ」と力説する台所用品コーナー。自ら料理をすることも多いという会田さんいわく「生卵入りの納豆が食べたい時なんか、手軽に均等に混ざって白身のドロンとした塊を食わなくて済む。いいものに出会ったね」。